映画化までした世界的大ヒットシリーズ「アングリーバード」の外伝的作品。

ジャンルを純粋なパズルゲームへと変化させた本作でも、主人公レッドや敵のピッグたちなど、お馴染みのキャラクターたちが大活躍。

パズルは、同じ色のパネルが２つ以上並んでいるところをタップしていくといった、よくある方式のもので、チュートリアルすら不要の、誰でも気軽に楽しめるごくごく簡単な内容となっている。

それまでのアクション性は失われているが、にぎやかさとコミカルさは健在で、爽快かつ豪快な手応えもしっかりと表現されている。シリーズのファンも存分に楽しめるものになっているといえるだろう。

ストーリー

取り立ててストーリーは用意されておらず、シリーズ毎度おなじみの、ピッグにさらわれた子どもたちを助けにいく怒れる鳥たち、といった流れ。

ミニゲームやイベントなども特になく、ひたすらステージに挑み、パズルを解いていくといった実に硬派な作りだ。

公式のアプリ紹介

タップしてマッチする新しいAngry Birdsゲームで遊ぼう！カラフルな風船の中にピッグがAngry Birdsを閉じ込めた！このハマれるパズルアドベンチャーゲームで、マッチする風船をポップしてバードを解放し、ピッグを阻止しよう。

250以上の楽しいレベルで、風船破裂スキルでピッグの裏をかこう！各レベルで最もスマートな方法でパズル解決方法を見つけ、ハイスコアを出し、スターを獲得しよう。

風船バーストブースター
ブースターを使ってたくさんの風船、ガラス、木などこっぱみじんにしよう！風船を5つ、7つ、9つマッチして、ロケット、爆弾、レーザーガンを作ろう！ブースターを掛け合わせればさらに破壊力のあるコンボができる。

デイリーチャレンジ
デイリーチャレンジをして、できるだけたくさんのピッグをやっつけて報酬やブースターをもらおう。より多くピッグを吹っ飛ばしてグローバルリーダーボードのトップを目指そう。

友達と楽しめる
Facebookに接続して友達にチャレンジ。うまくバード解放ができるのは誰かチェックしよう。意地悪ピッグを阻止する旅で、友達の助けを借りよう！

機能:
– Angry Birdsが新しいパズルアドベンチャーに乗り込んできた！
– 250以上の楽しいレベルで遊ぼう– 続々レベルが追加されるよ
– 簡単に覚えられていつでも遊べる！
– チャレンジしがいのある戦略ゲームで頭を使おう
– すごいブースター & スリングショット、ロケット、レーザーガン、爆弾などパワーアップ
– デイリーチャレンジをして報酬やブースターをもらおう
– Facebookに接続して友達と遊ぼう！
– ハイスコアを出して3スターを獲得してグローバルリーダーボードの順位を上げよう

 ゲームシステム

とりあえず黙々とステージをクリアしていくことがこの作品の全て。

ステージにはそれぞれターゲットが設定されており、パネルを消して特定のキャラクターを逃がしていき、目標数を達成できればクリアとなる。

ただし決められた手数内に達成しなければならないので、常に先とを読み、残り手数を考えながら解いていかなくてはならない。

これがなかなか絶妙な難易度とシビアな手数設定で、あと１手あればクリアできたのに！といった状況に陥りやすく、緊張感あるゲームを楽しむことができる。

一度に同じパネルを消すことができると、その数に応じて様々な「ブースター」が出現する。

これはいわゆる便利アイテムで、例えば列ごと吹き飛ばせるロケットや、周囲８マスを消し飛ばす爆弾、さらには対応した色を全て消せるレーザーガンなどがある。

このブースターを効率よく獲得していき、効果的に活用していくことが、ステージクリアへの近道となるだろう。

課金やマップ報酬などで、いつでも自由に使えるブースターを入手することもできる。タップしたパネル１つを消せるスリングショットなどは、あと１手あればクリアという状況において、九死に一生を得る手助けになってくれたりした。ありがたや。

ステージ数は２５０以上用意されており、その道は果てしなく、険しい。だがやり応えは充分以上にあるともいえる。

千里の道も一歩から。コツコツとクリアしていこう。

ライフは攻略失敗の時のみに消費するシステムとなっているが、最大５なので、ちょっと攻略に詰まるとすぐにカラになってしまう。

だがそんな時でも、課金だけでなく、フレンドの助けを借りてライフを回復できたりもする。

他にもデイリー報酬などでライフを回復することもできるし、スコアで他プレイヤーたちとランキングを競い合うという楽しみ方もできるようになっている。なかなか奥深い。

グラフィックや音楽

すっかり手慣れたといった雰囲気の安定したクオリティで、品質はたいへんよろしい。

これまでの作品の流用などではなく、きちんと本作用に描き下ろしている背景など、なかなか見応えのある美しさだ。

パネルを大量に消せたときの、画面いっぱいにバードが飛び回る演出など、シリーズでの爽快感と豪快さを上手く利用した演出の数々は見事なもの。

ゲーム画面がとにかく見易いのも高く評価することができる。

総合評価

アングリーバードシリーズの特色を活かしつつ、１つのパズルゲームとして実によく作られている佳作。クオリティも高く、充分に遊べるというか、けっこう面白い作品に仕上がっていると思う。

ただ同型のパズル作品があまりに多すぎて、さすがに目新しさもなく、意外性もない。そうなってくると、なんでわざわざパズルで作ったの？という印象を抱く人もいることだろう。

まぁ、ヒットするとそこからとりあえずパズルゲームが作られるって、よくあるパターンではある。なんとかの対戦パズル玉とか、なんとかの対戦コラムスとか、クッキーとか、おでんとか。これもヒット作の宿命といえるのかもしれない。

それでも本当にしっかりと作り込まれていてクオリティも高いし、プレイして損はないと思う。これはこれでと割り切ることができたなら、わりと長く楽しめる作品になるのではないだろうか。