『ファンタシースターオンライン２ es』はPC及びPSVitaで配信中の「ファンタシースターオンライン2(PSO2)」と連動するタイトルとして作られたスマートフォン向けRPGで、SEGA・IDでログインすることでプレイヤーデータを共有し、PCやPSVitaで使用しているコスチュームなどを、スマートフォンでも利用できるように設定されている。

PSO2は国産のオンラインRPGの中では最も成功しているゲームの1つで、ID登録者数は既に400万人を超えており、その人気は衰える事が無い。

表題の「es」とは「エッセンス」の意味で、作品の本質、そのゲーム性を、スマートフォン上でも再現するという思いから名付けられたものだ。そしてその言葉通り、シリーズならではの特色や要素がしっかりと表現され、またスマートフォンという環境ならではの工夫も盛り込まれている。

長くプレイ出来るゲームを探している方にはイチオシのオンラインゲーム！

ストーリー

『PSO2 es』は「ファンたシースターオンライン2」の新たなる物語、と銘打たれてはいるが、基本的なストーリーに変更はなく、PSO2の物語の上に存在する。

新光歴238年、舞台は惑星間を旅する「オラクル」という名の巨大船団で、そこではヒューマン、ニューマン、キャスト、デューマンという４つの種族が共生していた。

主人公は調査団「アークス」の一員となり、新しい惑星の調査や異星人との交流、そして宇宙を蝕むダーカーと呼ばれる闇の存在との戦いに身を投じることとなる。

ゲームシステム

ゲームをスタートする前に、まずは本シリーズとのデータ連動を行うかどうかの選択が出てくる。連動させればPCやPSVitaで使用しているキャラクターをそのまま使うことができる。

稼いだ経験値も連動でき、もちろん獲得したデータは相互に反映されるので、外出先やちょっとした休憩の時などに、経験値稼ぎやアイテム探しができるのだ。これは特に、本シリーズのファンにはとても嬉しい仕様だろう。

データがない場合、あるいは初めてこのシリーズに臨む者は、キャラクターメイキングを始めることになる。このメイキングがまたかなり細かく、髪型や色などだけでなく、胸の大きさといった細かい体型設定も可能。PC版などに引けを取らない拘りのキャラ作りができるのだ。

開始すると、まずは懇切丁寧なチュートリアルが始まる。不要と思えるところを飛ばせたりと、またいちいち本シリーズプレイヤーに対する配慮が手厚く、少しのストレスも感じさせない気配りが感じられる。

しかもナビゲーターが人気声優のボイス付きで、やたら主人公（プレイヤー）を凄い凄いと絶賛し、持ち上げてくれる。褒め尽くされて満更でもない気分になることだろう。

チップ

バトルはスワイプで上下左右に回避移動しつつ、タップで攻撃。画面下には「チップ」という特殊能力アイテムが予め設置できるので、ここぞという時にタップして、能力を発動させよう。

この「チップ」がスマートフォン向けゲームによくある「ガチャ」の対象であり、クエスト等で貯めたメダル、そして課金によって、回すことができる。また「チップ」の設置をすることでステータスも上昇させてくれる。

「チップ」は合成することで強化したり、進化させたりすることもできる。その他には「ユニット」という装備品の概念もあり、こちらも素材を合成することで強化することができる。この育成という部分だけでも、かなり奥行きのあるゲームといえるだろう。
その他には「クラス」というジョブチェンジ制もあり、本作では自在に変更して満遍なく育てていくことも可能だ。

グラフィック

PC版にPSVita版という土台があることで、本作のクオリティもかなり高いものになっている。特にグラフィックなどは、元々のプレイヤーたちをガッカリさせないようにと努力している気迫すら感じられ、携帯端末上のものとは思えないほど美しく、そして快活に動いている。

前述したようにキャラクターメイキングにもかなりの拘りと作り込みが見られるので、スマートフォン版である『PSO2 es』からシリーズに入っていくことも可能というか、それだけの魅力があるようにも感じられる。

総合評価

『ファンたシースターオンライン２』のサブゲーム、と思いきや、ただのおまけではない、しっかりとした作り込みが見え、今作単体としても充分に楽しめる完成度の高さがある。シリーズのファンも楽しめるし、そうでないファンも新規としてシリーズに入っていくキッカケにもなれる作品であると思う。

たしかにストーリーなどは本シリーズをプレイしていないとよくわからないことは多いかもしれないが、そこで気になったならば、余計に本シリーズへと興味を持ち、そちらへと手を伸ばすこともあるかもしれない。

そういった狙いがあるためか、課金とガチャのバランスなどがとてもプレイヤーに優しく、サービス精神が豊富だ。ある意味で、最高に効果的なシリーズ宣伝であるともいえる。

そしてシリーズの売りの一つでもある「壮大さ」を、どうやったら手のひらサイズというスマートフォン画面でも表現できるのか、どう表現したら魅力的に映るか、といったことも細かくよく考えていて、たいへん興味深い作りとなっている。

ブンブンの一言

 実はPSO2をオープンβからプレイしていたという生粋のオンラインゲーマー・ブンブンです。ギルドにも所属して、ゴリゴリプレイしていたのですが、仕事の都合で長期離脱している間になぜかIDが削除され、苦労して育てたキャラが消滅してしまったという悲しい男です。

ライター・船長に便乗して私からもおすすめポイントをご紹介したいと思います。

PSO2はPCオンラインゲーム全盛期を過ぎた頃にリリースされたタイトルで、これまでの対人戦メインのMMORPGに飽きていたプレイヤーにとってはとても新鮮なゲームだった事でしょう。

ただ、対人戦が好きな私には少し物足りないゲームではないかと思っていましたが、実際にプレイしてみるとこれが意外に楽しかったんですよね。

チーム(ギルド)に所属することで、仲間とワイワイしながら駆りに出かける事ができたり、イベントでは他のプレイヤーと競ってモンスターを駆除するなど、他プレイヤーとのコミュニケーションがしっかり確率されており、一人で黙々とプレイするよりも、ワイワイ楽しくプレイ出来るというのがPSO2の1つの魅力でもあります。

日本企業が作ったPCオンラインゲームは寿命が短いというのがネット上では常識でしたが、それを覆してくれたのがSEGAのPSO2。

船長の記事を見て、また一からアカウントを作ってプレイしてみようかと悩んでいます。

スマホアプリだけではなく、PCでもゲームが出来るという方は、是非PSO2を一緒にプレイしましょう！いくつものMMORPGをプレイしてきた私が本気でおすすめ出来る数少ない日本産オンラインゲームです！