本作は、可愛らしいアニメ調デザインの3DCGキャラクターを操って、ファンタジー世界を大冒険することができる、スマートフォン向けRPGである。
プレイヤーは、剣士やガンナーといった職業のキャラクターを育成し、自由にアバターをカスタマイズし、簡単操作で激しいアクションがとれる迫力のバトルを繰り返して、クエストを攻略していく。
また、プレイヤーのパートナーとなるキャラクターも育成することができ、なでなでなどの交流もできるなど、ギャルゲー的要素もある。
他に大きな特色としては、プレイヤーそれぞれが所属する国家を決めることができ、国に貢献して役職をもらったり、国家間戦争に参加して武勲を得ることもできる。この国家戦は、なんと最大250VS250という超大規模なバトルとなり、よりスケールの大きなバトルを楽しむことができるのだ。
ストーリー
作品の舞台となるのは、生命のゆりかごと呼ばれ、人や精霊など様々な種族が共に暮らしている幻想的世界「リアヤ・カティス」
プレイヤーはそんな世界で、奇跡の力を持つ「神器」というアイテムをめぐる、壮大な物語に巻き込まれていくことになる。
基本的には、表示されるメインクエストを受けて進行していけば、ストーリーも進行していく。もちろん、メインを無視してサブクエストに力を入れるのもプレイヤーの自由。オーソドックスなMMORPGという作りだ。
広大なマップやたくさんのクエストに迷ったら、ナビ機能などを使ってクリアしていこう。
ストーリーを進めるほどに、共に戦ってくれる「英雄」たちも増えていく。彼ら彼女らとは親密度を上げていちゃいちゃすることもできるので、好きなキャラクターを中心にどんどん育成していくのがいいだろう。
ゲームシステム
まずは使用するキャラクターの系統を決めよう。
銃を操るガンナーが転職すると、弓を使うハンターに……って、それ弱体化してないか?
などという疑問が沸き起こるかもしれないが、とりあえず進めていこう。
アバターをデザインしたら、次は所属する国家を4つの中から選ぶ。
それぞれイケメンやロリなどのキャラクターが統治しているので、お好みで選択してしまっていいだろう。
スタートすると、まずはストーリー紹介しつつのチュートリアルとなる。
会話パートがまんま絵の切り抜きでびっくりするが、有名の声優のボイスはついていたりもするので、耳で楽しんでいけば問題ない。
重要なシーンではCGアニメーションに切り替わるので安心。
ここも勿論ボイス付きで、映画を観ているように楽しめる。
膨大な数のコンテンツに圧倒されるが、序盤はとにかくナビに従って操作してけばいいだろう。
メインストーリーを進行させていけば、レベルが上がり、さらに多くのコンテンツや要素が解放されていく。
バトルは、バーチャルパッドで移動させつつ、攻撃やスキルのアイコンをタップすることで華麗なアクションをとることができる。
フルオート機能もあるので、ステータスさえ問題なければ、寝ながらでもクエストを攻略していていくことが可能だ。
グラフィックや音楽
グラフィックは美麗だが、やや画面作りや演出面が拙く、見え難い場面が多かった。
とはいえ、そのゴチャゴチャ感こそがにぎわっている感じがしていいというユーザーもいるだろう。
数が多すぎたり煩雑な並べ方のせいで把握し難い育成などのメニュー画面も、実際にやりながら少しずつ理解していくという楽しみにもなる。
そうなると、初心者やライトユーザーには厳しいかと思われるかもしれないが、その際はガイド機能やオート機能をバンバン使って補助してもらえば問題ないだろう。使うとゲーム性はさすがに薄くなってしまうが、テレビを見ながらでも余裕でクエストを攻略していくことができる。超気楽なプレイでも楽しめる作品なのだ。
総合評価
超簡単操作+深いやり込み度があり、様々な層のユーザーが、それぞれの自由に楽しむことができるMMORPGといえる。
とりわけ「国家戦」の迫力というか、スケールの大きな戦場の雰囲気は、ぜひとも体験してほしいと思えるもの。
また、国家の役職システムや、ユニークなアバターカスタマイズパーツの数々など、強い個性もある作品なので、従来のスマートフォン向けMMORPGに飽きたという人にも、ぜひともお試しでプレイしていただきたい。
ただ、バトルの手応えの薄さやアクション性のなさなど、少々味気ないと感じてしまうところもある。
また膨大なコンテンツ数のわりには、1つ1つが上手くリンクできていないような印象を受けるなど、構成の弱さも感じてしまう。
妙にズレたイベントやサービスなどは、やはり海外製ゲームといえてしまうのか。文化が違う。
それでもやはり、この驚異的なクオリティの高さは魅力的。基本プレイ無料のゲームとは思えないほどのゲーム体験となるのは間違いないだろう。