ソーシャルゲーム業界の大手ゲームロフト社とマーベル社の共同で製作され、配信されている本作は、タイトルの通りアメリカンコミックの大人気ヒーローであるスパイダーマンを題材としたアクションゲームである。

様々な世界のスパイダーマンがクロスオーバーしたこの作品の内容は、ステージをひた走るランニングアクション。様々な障害物や敵の妨害を回避しつつ、凶悪なヴィラン（敵役）にド派手なコンボ攻撃を決めよう。

アメリカンコミックらしい壮大なストーリーが、手書きのコミック調の表現で展開していくので、ファンにとっては心震える作品となるだろう。

ストーリー

現代のニューヨークで、アベンジャーズの一員として平和を守り続けていたスパイダーマンであったが、ある時、悪の組織シニスター・シックスの計画によって次元の亀裂が発生してしまい、世界は混乱に包まれてしまった。

次元を超えて次々と襲い来るヴィランに苦闘するスパイダーマンであったが、頼れるニック・フューリーの助言を受けつつ、他の世界のスパイダーマンたちの力を借りて、強大な悪に立ち向かっていくのだった。

マーベルコミックのライターたちが描いたシナリオはさすが完成度が高く、上質のアメリカンヒーローストーリーを体感することができるだろう。

そしてマーベル５０年の歴史を実感させられる多種多様なスパイダーマンたちは、アップデートごとにガンガン追加されてもまだ網羅しきれていないほど。時代や世代だけでなく、並行世界を超えてもスパイダーマンはやってくるので、かなりマニアックなスパイダーマンも登場するぞ。

公式による紹介

スパイダーマンコミックから新感覚ランニングアクションゲーム登場！超簡単操作でド派手なアクションをキメまくれ！

コミックでおなじみのキャラに囲まれてスパイダーマンの世界にどっぷりハマろう！

【ゲーム紹介】

▼走って！飛んで！戦え！
舞台はニューヨークマンハッタン！高層ビル群が密集した7つ以上のコースを駆け抜けよう！

▼基本操作は超簡単！
上下左右にスワイプしてド派手に暴れちゃおう！スウィングアクションも爽快感抜群！チャプターごとに5つのボスバトルと25のミッションに挑もう！

▼歴代スパイダーマンが勢ぞろい！
ニック・フューリーやメリー・ジェーン、ブラックキャットなど、コミックでおなじみのキャラも大集合！

50年以上の歴史を誇るマーベル・コミックスの世界をとことん楽しもう！

▼コミックに忠実なストーリー展開！
スパイダーマンのコミックライターがゲーム制作に参加！

グリーンゴブリン、ヴァルチャー、ヴィランなどの強敵が待ち受けるシニスター・シックスとのバトルに勝利せよ！

▼イベントに参加して友達とスコアを競え！
デイリー、ウィークリーイベントに挑戦して豪華報酬をゲットしよう！アンリミテッドモードではランキング上位を目指せ！
※続々と登場する新しいスパイダーマンをマンハッタン中のスパイダー作戦に送り込め！

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ゲームシステム

様々な世界や時代のスパイダーマンを自由に組み合わせ、チームを結成しよう。

主なコンテンツは、壮大なクロスオーバーストーリーを楽しめる「チャプターモード」と、ランダム生成のステージに挑んで他プレイヤーとのスコアを競うといった「プラクティスモード」といったものが用意されている。

ステージ挑戦には行動力を消費。

「チャプターモード」では歴代の凶悪なヴィランたちと戦いつつ、他世界のスパイダーマンたちと出会っていくといったシナリオが展開する。

クリア報酬には経験値や課金石などがあり、それで育成やガチャ回しなどが可能だ。

ステージはオートで走り続けるスパイダーマンを、フリック操作で左右移動させたりジャンプさせたりスライディングさせたりして、傷害物や敵の攻撃を乗り越えていく。

スパイダーマン特有のアクションである、蜘蛛の糸を使ったウェブスイングも、もちろん体感できる。

エリアボスとなるヴィランとの接触時は、タップ連打でコンボを決め、爽快感溢れる強力な攻撃を加えることができるだろう。

新しいスパイダーマンは、ステージクリアの報酬や、「リクルート」といったガチャ回しによってお迎えすることができる。

被ったりして不要になったスパイディーは、強化合成の素材に使用しよう。

グラフィックやBGM

マーベル公式作品であり、そしてあのゲームロフト社製ということもあって、グラフィックやサウンドなど、あらゆる面のクオリティは高い。

とりわけコミック的表現を追求したグラフィックは凄まじいほどの完成度であり、そしてさらにジャンプやスイングなどのスピード感と浮遊感といった演出が秀逸で、思う存分「スパイダーマンの作品世界」に酔いしれることができるだろう。

総合評価

ファン作品としてもアクション作品としても完成度は最高峰のもので、シリーズやアメリカンコミックファンも、そしてアクションゲームファンも満足のいくだろうゲームとなっている。

ただ、たった１ミスで即ゲームーオーバーとなるシビアさというか難易度の高さにより、低年齢のプレイヤーや、アクションゲームがあまり得意ではないといったユーザーには、残念ながらオススメすることはできない。

爽快感溢れる演出の数々や操作性も、なかなか素直に楽しむことができないほどの難易度は、かなり惜しく感じられる。

育成要素も存在するが、それでも１ミスという制約は変わらないので、作品ファンだけどアクションが不得意といったプレイヤーには、ちょっとストレスが溜まってしまうかも。