Shadow Bug(シャドウバグ)は指1本タップ1つでステージを突き進んでいく横スクロールアクションゲームだ。
プレイヤーは二刀流の忍者である主人公モンスター「シャドウ・バグ」を操って、緩急のある、パズル要素も濃い多種多様なステージを、時には慎重に、時には大胆に動かしていく。
光と影のコントラストを利用した影絵のような幻想的な世界を駆け抜け、邪悪な敵を打ち倒そう。
ストーリー
影絵で描かれた主人公「シャドウ・バグ」はモンスターであるが忍者であり、正義の味方である。
敵は故郷の森を荒らす邪悪な工場モンスターたち。奴らから森を守るため、二刀流による忍者殺法と超人的忍者パワーを駆使して、疾風怒濤に駆け回るのだ。
……などと、いかにも洋ゲーチックといえる「濃厚」な設定が盛り込まれているが、ゲーム自体には特にストーリーは盛り込まれておらず、この基本設定とステージ名、そしてビジュアル以外には、テキストすら用意されていない。
とにかく雰囲気が良く、視覚的にたいへん優れたゲームであるだけに、もう少しくらいはシナリオの1つも用意されていてほしかった気もする。
公式による紹介
あなたは超パワーを持ったニンジャヒーローShadow Bugだ!モンスターを切り刻み、故郷の森を邪悪な工場から守ろう。
モンスターをタップしろ!飛べ、切れ、スプラッシュ!指一本ですべてオッケー!究極のニンジャとなり、美しくも怪しいステージをアクションいっぱいに冒険しよう。
「BadlandとSuper Meat Boyの融合」 – TouchArcade
「Shadow Bugはタッチ操作で快適にプレーできます。」 – Hardcore Gamer
「Shadow Bugは私のデバイスに舞い降りた最高に魅力的なゲームの一つです。」 – AppAdvice
– 手で作りこまれたステージは、アクションや探索、そしてパズルでいっぱいだ。
– 記憶に残るボスバトル。
– パララクスの背景と神秘的なシルエットが彩る魅惑のアート。
– 息を呑むサウンドと最高のサントラ、そして没入感のある効果音。
– やり込み用ステージのスコアボード
– 真新しいプラットフォーマーゲーム
ゲームシステム
メインマップに表示されたステージをどんどん攻略していく。
様々なステージ・ギミックを解きながら、ゴール地点となる鳥居に触れることができたらステージ・クリアとなる。
操作方法はいたってシンプル。移動したい方向へと指でタップし続ければ動き、出現した敵をタップすればシャドウ・バグはすみやかに飛びかかり、2本の刀でしめやかに惨殺してくれる。
この時、敵への攻撃がジャンプにもなり、また壁のすり抜けも可能となるので、このアクションを利用してステージを突破していくというのが、本作の主題となるのだ。
敵を見つけたらタップしてアクション。これを上手くコンボのように繋げていくことで、トゲの山を飛び越えていくこともできる。トゲに触れれば1撃で死んでしまうので、かなりスリリングな展開となっている。
こうしたトゲや壁を越えていくだけでなく、スイッチを押したりカギを取ったりといったギミックが盛りだくさん。ボス戦も、相手の動きを利用してステージ・ギミックを解いていくといった内容だ。
ステージをクリアするだけなら、ノリと勢いでなんとかなったりもする。
ただし「完全クリア」となる3つ星を獲得するには、クリア・タイムやステージ上に配置された宝石の回収などが必要となり、やり応えは充分。
展開がとにかくスピーディーなので、繰り返しの挑戦がストレスにならず、楽しみ続けることができるのは高く評価することができるだろう。
グラフィックやBGM
グラフィックはたいへん趣があり、スタイリッシュさと重厚さの織り交ざった絶妙の作りとなっている。特にゲーム画面の影絵と、その背景の鮮やかさが、実に美しい光景となっており、見ているだけでウットリとしてしまうほどだ。
また音楽もとても素晴らしく、それがいっそう絵の良さ、雰囲気の良さを引き上げ、1つの総合芸術作品として完成させている。
そうしたファンタジックなゲーム世界の中を、簡単操作でスピーディに操作していくと、どんどんゲーム世界に引き込まれていくことを実感できるだろう。スマートフォンという環境ではあるが、世界としての奥行きはかなりのもの。ぜひヘッドフォンをしてプレイしてほしい。
総合評価
とにかく「世界観を楽しむゲーム」としては超1級。ゲーム世界に没入することを好む者、幻想の世界に酔いたい人、などといった方には最適といえる作品だ。
ただタップ1つの超簡単操作でありながら、難易度はなかなかのものなので、アクションゲームやリズムゲームなどが苦手な人にはちょっと辛いものがあるかもしれない。
それでもコンティニューの設定も軽快かつユーザーフレンドリーに作られているので、パズルゲームと思って時間をかけて焦らずじっくりとプレイしていけば、きっとクリアすることができるはずだ。
適度なスリリングさを楽しみつつ、このどこまでも美しく深みのある世界を冒険してほしい。