株式会社コロプラより配信されている本作は、NPB(日本野球機構)の公式ライセンスを受けたスマートフォン専用プロ野球カードゲームである。
公式作品ということで、500人以上もの実在プロ野球選手が実名の実写カードで登場し、しかもその能力値はNPB-BIS(プロ野球データベースシステム)を元にしているという超本格的仕様なのである。
プレイヤーはプロ野球界に誕生した新球団のオーナーとして、様々なスター選手たちを集めたドリームチームを作っていくことができる。
まさに野球ファンの夢が詰め込まれたような作品だ。
ストーリー
プレイヤーは新球団のオーナー。球団名と本拠地を決定すると、すぐにプロ野球界に放り出されることになる。
これは仁義なき戦いの始まりなのか、新球団には続々と「他球団の選手たち」が移籍してくる。っていうか、全選手が引き抜きかよ! どーなってんだこ球団!?
……こんな行為、実際にやったらファンもついてこないように思うのだが、まあそれはゲームなのだからとスルーしよう(笑)
初めに「目指すチームは例えばどの球団?」と聞かれるが、ここで答えた球団の選手が多めに移籍してくれるぞ。
ゲームシステム
プレイヤーはまず、マップに表示されたミッションに挑もう。
ミッションは打撃練習形式になっており、ここで打ち込んだ分だけ達成度が上がり、一定値を超えるとステージをクリアできる、というシステムになっている。
あまり当たり判定が良いとは思えないシビアなゲームなので、コツを掴むまではちょっとストレスが溜まるかもしれない。
だがここで良い当たりが出せると、他球団から選手が移籍を希望してくるというちょっと変わったシステムが設定されているので、頑張って良い当たりを連発させよう。
獲得した選手たちで、自由にチームを編成することができる。
こうしたところはもうオーナーではなくて監督では?と思うかもしれないが、それも笑って流しておこう。
他球団との試合内容はダイジェストで表示される。
試合が始まってしまうと特にできることもなくなるので、事前の入念な準備が必要となる。
試合に勝利すると「交渉権」という名のピースを獲得でき、全てを集めると有力選手を獲得することができる。
選手はミッションや試合以外では、ガチャで入手することができる。
ガチャには友人とのコミュニケーションにより蓄積されるポイントで回せるものと、課金して得たゴールドを消費して回すものがある。
本作はとにかく選手を手に入れるということが目的でもあり手段でもある。様々なチャレンジを重ね、理想のチームを作り上げていこう。
グラフィックやBGMなど
実在選手が実名で、しかも実写で使うことができる!……というのが、この作品最大の売りであり、そして全てでもある。
正直な話、実写の写真以外は、取り立てて評価できるグラフィックもない。
ミッションの打撃練習など、本作の中核というか、ゲーム要素の中心であるのに、たいしたCGではないので、むしろ今時にしてはと、お粗末に感じてしまう人もいるかもしれない。
しかしそれでも、2軍選手までフォローしている徹底ぶりは大いに評価できるし、打撃練習だって操作性こそ酷いが、爽快感の演出はなかなか良く、決して悪くない。
プレイヤーの口コミ
ちょっとした不具合やマンネリ化など長期にわたってプレイしていて当然と言えるものはスルーしてます。
ゲーム性としての評価を論じている部分に着目しました。
とても面白い最高です。これを超える野球アプリはないかと。
トレードで欲しいカードが簡単に手に入りますしね。リーグの皆さんも優しいです。 2016/06/11
課金しないと勝てない。課金すればいくらでも上にいけます。課金有り気なゲームです。
しかもヘビー課金者向けです。 2016/06/14
選手をガチャでコツコツ貯めて育成してペナントレースを勝ち抜く喜びを実感せよ!
525円の月額課金のチケットは素晴らしい!一発目に1輝福原当たった。 2016/06/11
均等に賛否両論あったような気がしました。
総合評価
まず野球ファンは大いに楽しめるゲームではあるのだろうが、それにしても普通のカードゲームでありすぎるというか、コレクションしか楽しみがない薄すぎるゲーム性は、よほどプロ野球に愛情を持った人でないと入っていけないのではないだろうか?と感じられてしまった。
……いやしかし、事実としては、2106年1月時点で、1300万ダウンロードを達成している大盛況ぶり。
これは徹底されたカードゲームという簡単さお手軽さが支持されているのか、それともこの日本はまだまだプロ野球というものがトップスポーツということなのだろうか。
熱狂的野球ファンではない者がこのゲームをプレイした結果、広くに支持されるスマートフォン向けゲームとはいったい何かということと、プロ野球という一大スポーツの奥深さを、改めて思い知らされたのであった。