スクウェア・エニックスより配信されている戦国やらいでか -乱舞伝-は、日本の戦国時代を舞台にしたリアルタイム・ストラテジーRPGである。
プレイヤーは織田信長や武田信玄といった高名な戦国武将たちを率いて、天下統一を目指して戦いを繰り広げていく。
リアルタイムで目まぐるしく変化していく戦場で、オートバトルで進行していく様を見ながら、ここぞというタイミングを計ってスキル攻撃を繰り出す、といったものが主なゲーム内容となる。
簡単操作でお手軽だが、そのライト感に物足りなさを覚えてしまったとしても、多人数ユーザー参加の攻城戦や対人戦など、コンテンツは盛りだくさんで、決してボリュームが薄いわけではない。
ストーリー
ストーリーは史実をなぞった展開を基本としながらも、自由自在に部隊を編成していけるよう、シナリオには多分に「余地」があり、プレイヤーの好みを妨げることはない。
一方で武将個別のシナリオなどが充実しているので、戦国武将好きなど、キャラクター愛の深い人ほど大いに楽しむことができるのかも。
キャラクター同士の掛け合いや独自の展開なども丁寧に作られているので、歴史系ライトノベルなどが好きな人にも向いているといえる。
ただし武将の女体化なども多いので、苦手な方は注意。
それにしても同社だけでなく他社のスマートフォン向けゲームとも多数コラボしていて、常にイベントシナリオが盛り上がっている印象が見受けられるところなどは、たいへん魅力的に感じられる。
公式による紹介
▼▽戦国時代を舞台に繰り広げられる
簡単本格リアルタイムバトル!
戦国ラインストラテジーの決定版!
仲間と協力して天下統一を目指せ!
毎隔週「戦国イベント」開戦!
「桶狭間、関ヶ原、川中島、本能寺」など
……戦(いくさ)の舞台は整った。
「足軽、弓、騎馬、鉄砲、軍師、忍者」といった
さまざまな兵科を使いこなし、防衛ラインを死守せよ!
「落石、十字砲火、魚鱗の陣、鶴翼の陣」など
爽快ド派手な奥義で敵を蹴散らせ!
乱世を生き抜くドラマティック戦国RPG!
……スクウェア・エニックスが歴史を創る。
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▼▽初心者応援キャンペーン
今「戦国やらいでか -乱舞伝-」をはじめると
序盤で役立つSSR武将の独眼竜「伊達正宗」がもらえる!
その他、お役立ちアイテムなども多数プレゼント!
▼▽こんな方にオススメ!
戦国時代・三国志の世界感が好きな方。
シミュレーションゲームやデッキ構築が好きな方。
リアルタイムバトルや仲間との協力バトルが好きな方。
歴戦の武将たちと天下統一を目指そう!
織田信長、真田幸村、豊臣秀吉、徳川家康が
漢らしい男性武将や、妖艶な戦姫武将のカードになって登場!
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▼▽乱舞戦
ギルド同士で競うリアルタイムの大合戦!
制限時間以内に1対1の対戦を行い、勝利ポイントが多いギルドが勝利となる!
▼▽攻城戦
仲間と協力して大阪城、安土城などの名城を攻め落とせ!
ポイントを貯めると、LEカードなどが手に入る事も!
▼▽天下戦
毎月開催の「天下戦」では統治ポイントが通常の乱舞戦よりも多く獲得可能!
全国の城、地域をギルドで協力して統治することで、さまざまな豪華報酬が手に入る
魅せろ!サムライ魂!
▼▽やら伝クエスト
迫りくる敵を蹴散らし、防衛ラインを死守せよ!
デッキ構築や奥義のタイミングが重要になる耐久戦「やら伝クエスト」
ゲームシステム
とにかくコンテンツ数が多く、それぞれも充実している。
何に挑むにしても、まずは手持ちの武将から5人を選び、部隊を編成しよう。
武将にはそれぞれ足軽・騎兵・弓兵・軍師・忍者といった多種多様な兵種があるので、単に基本能力値だけで決めず、攻略するステージに合わせて的確に配置しなければならない。
配置にも前衛・中衛・後衛とあり、ここでも適切な場所を選択する必要がある。また武将によっては特定の位置に配置することで特殊効果などを発動することもある。
メインのコンテンツとなるクエスト・モードは、戦国時代の主だった歴史をなぞっていくといったシナリオになっている。
ステージの前後にはアドベンチャーパートが挟まれ、豊かに描き出されたキャラクターたちと出会い、会話し、展開していく。
戦闘はオートでリアルタイムに進行する。
始まってしまえば、あとはスキル発動のタップしかプレイヤーにはできないので、やはり戦闘前の入念な準備が必要となるのである。
武将の配置1つで勝敗が変化するので、まずは戦場の特性を掴むことから始めよう。
武将は主にガチャで獲得することができる。
御覧の通り女体化も激しく、史実とかけ離れたキャラクターも多い。他にもコラボ作品ガチャなども随時更新されるので、史実に沿った戦国時代という設定に拘る人には向かないかも。
グラフィックやBGM
グラフィックのクオリティはまずまず。全体的に少々ゴチャゴチャしすぎているようなところがあるが、背景の作り込みなどは良く、悪くはない。
しかしながらキャラクターデザインに全く統一性がなく、各絵師のクオリティも差が激しいのはいただけない。どう考えてもあまり魅力的には感じられない粗雑なデッサンのような絵も多数あり、どうしても興醒めしてしまう。本作は何よりもまずキャラクターゲームとして作られているところが大きいので、もう少しくらいちゃんと考えてほしかった。
それでもアニメーションのデキや音楽の美しさなど、良いところも多い。お気に入りの武将の絵に納得できたのであれば、楽しみ続けることができるだろう。
総合評価
画面やシステムの作りからして、正直一時代前の携帯ゲームといった印象を受けてしまうが、実際にプレイしてみるとコンテンツの多さや細かい部分の作り込みなどがわかり、決して古臭いゲームではないということがよくわかるだろう。
メインのシナリオもしっかりと作られているが、対人戦などのサブ・コンテンツの充実ぶりは素晴らしい。特にギルド戦たる「乱舞戦」のにぎやかさはたいへん面白く、スマートフォンという環境も最大限に活かされていると思う。
しかし肝心の合戦中に、スキル発動以外は何もすることがないなど、プレイヤーが操作できる部分が少なすぎるのはさすがにマイナスに感じられる。プレイしての手応えがもう少しあれば、大きく評価が変わったかもしれない。