G.Gearが贈る『音無の井戸 ~33の願い事~』は、少年が奇妙な井戸を見つけたことから始まるホラー育成ゲームで、井戸に話しかけられたことから物語が進みだします。
少年の願いをかなえる代わりに、井戸は物を要求してきますので、村を探索して「指定されたもの」を集めて井戸へ投げ込みましょう。
願い事によって物語が変化し、3つのエンディングが用意されているマルチエンディングアドベンチャーゲーム。何度もプレイして「井戸に隠された真実」を見つけましょう。
ストーリー
昭和64年8月、少年はとある村の山奥で、ある不思議な”井戸”を見つけました。
その井戸からは楽しそうな声が聞こえてきます。
「きみの願いはなんだい?」
そこから、少年と井戸の奇妙な日常が始まります。
ゲームプレイ
『音無の井戸 ~33の願い事~』は、井戸に頼み事をして、井戸が指定するものを集めていくことで進行します。井戸に意思があるというミステリーホラーというか、おとぎ話のような雰囲気で始まりますが、次第に恐怖を感じる展開になっていきます。
まず最初に、井戸にお願いする画面がこちらです。
今は3択になっていますが、ストーリーが進んでいくと選択肢が1つになったり2つになったりします。
自分が選択した願いによってストーリーが変化していくシステムですので、様々な選択肢を試しながらエンディングの変化を楽しみましょう。
この画面は既に一度クリア済みの画面ですので、既に選んだお願いの左側には緑のチェックマークが付いています。他のエンディングを見るためにも、選択したことのないものを優先的に選んでいきましょう。
次に、井戸に頼まれたものを集めにいくマップ画面がこちらです。
山道や処刑場など、奇妙な雰囲気の場所が多くあります。画面上部には集めるもののリストが表示されていますが、マップ場に「!マーク」のある場所で収集できますので、そちらに移動しましょう。
収集場所を選択すると次の画面のようになります。
各収集場所には収集ポイントが3つ用意されていて、それぞれをタップするとアイテムが飛び出してくるのでそれを指でなぞると集めることが可能です。
画面中央にあるゴミのようなものには時間が表示されていますが、収集ポイントから5つアイテムを出すと一定時間アイテムが出てこなくなるので、再度収集できるまでの時間を表しています。
各収集場所で全てのポイントが待ちの状態になってしまうと、下のような表示になってしまいます。
素直に待つほど気が長くないという方は、画面下にある砂時計マークをタップする毎に時間を6秒短縮することができますので、砂時計を活用しましょう。
とにかく多くのものを回収しなければならないので、何度もタップして時間を早めて効率よく回収していくしかないでしょうね。
アイテムを回収し終えて、それらを井戸に投げ込むとストーリーが進展していきます。
ストーリーはこのようなビジュアルノベルのような形で進行します。ガラケー時代のノベルゲームのようですよね。
奇妙なタッチで描かれたグラフィックが新庄間を際立たせていますが、ストーリーはそんなに長くないので、アイテムの回収時間がメインになります。ストーリーを見終わったら、また井戸に願い事をしてアイテムを集めにいく・・・というループになります。
最後に、一度見たストーリーを確認できる「日記」の画面はこちらです。
自身が選んだ選択肢と、それに対応するストーリーが表示されます。
「井戸に隠された真実」を見つけるためにも、次にどの選択肢を選べば良いのか日記を確認しながら決めましょう。
総合評価
グラフィックは全て2次元で描かれていて、ホラーを演出する奇妙なタッチで表現されています。
ゲーム中に登場する人物は、全て外形の型で表されていて顔や服などはありませんので、さらに奇妙さを増しており、まるで自分自身がそこにいるような臨場感を与えます。
BGMも暗いイメージでホラーを引き立てているので、ドキドキしながらプレイできるのではないでしょうか。
ゲーム自体は井戸に指示されたものを集めるだけの簡単な操作性ですが、ストーリーの続きが気になりるように作られています。
グラフィックやBGMの他、たまに起こる怪奇現象で更に臨場感を引き立てていて良くできているのですが、ことある毎に出現する広告が全てを台無しにしているように思いました。
怖い雰囲気の中、いきなり美少女の広告が出て来るたびに、気持ちが覚めてしまいますからね。
話自体はよくできていますので、総合評価としては100点満点中40点です。