CSR Racingは全世界で1億ダウンロードを達成したスーパーメガヒットゲームで、内容はただひたすらスピードを求めて競う合う「ドラッグレース」を楽しむカーレースゲームとなっている。
「ドラッグレース」とはアメリカを発祥としたモータースポーツ競技で、直線コース上で停止状態から発進しゴールまでの時間を競うといういかにもアメリカらしいシンプルかつ豪快な競技である。
日本ではまだ馴染のないかもしれないが、「ゼロヨン」という単語に言い換えればなんとなくピンとくる人も多いだろう。
ちなみに「ドラッグ」とは「引っ張る」の意味で、「薬」という意味ではない。
ストーリー
プレイヤーはドラッグレースの世界に足を踏み入れたばかりのルーキードライバー。
最速の称号を求めて、様々な強敵とタイマン勝負を繰り広げていく。
名声や車をめぐる戦いだけでなく、街の治安を守るためなど数々の個性的な走り屋チームとの抗争が展開していくという映画『ワイルド・スピード』シリーズのような物語を楽しむことができる。
ゲームシステム
初めは与えられた車しか乗ることはできないが、クエスト報酬か稼いだゴールド、または課金によりアンロックすることができる。
実在の車が用意されているので車好きのプレイヤーは思わず熱中してしまうことだろう。
まずはメインクエストに挑戦し、ストーリーを進め、プレイヤーレベルを上げつつ資金を蓄積していこう。
ゴールドは新しい車を入手するためだけなく、車のチューンアップにも使用することができる。
ステージには様々なチームの走り屋たちが待ち構えている。
個性豊か……というか、妖しい雰囲気プンプンの愉快なキャラクターたちが揃っていて、ヤンキーらしい頭の悪そうな台詞を見るだけでもけっこう面白い。
勝負は常にタイマン。1人ずつぶった倒していき、最後にチームのボスを倒すと、次のレベルのステージへと進むことができる。
クエストにはガソリン(スタミナ)を消費して挑む。
敵もなかなか強敵で簡単には勝てないので、攻略に行き詰ったら難易度の低い「ラダーモード」などを繰り返して強化のための資金を稼ごう。
ナビゲートが親切なので、楽々快適にプレイしていけるはずだ。
レースは本当にタップするだけの内容。究極の簡単操作だ。
まずはスタート前、カウントダウンに合わせてタップでアクセルを踏み込み、メーターの緑色部分に合わせてスタートを切れるようにする。
スタートし、徐々に加速していく中で、またメーターの緑色部分に合わせてタップすると、ギアチェンジとなり、さらに車が加速する。
そうして車を極限まで加速させ、対戦相手よりも早くゴールに到達できれば勝利となる。
グラフィックやBGMなど
グラフィックは世界最高峰と名高い、超高クオリティ。現実のカーデザインを忠実に再現していて、その拘りは車体だけでなく内装にまで行き届いている。
登場する車はちゃんと公式ライセンスを取得しており、その台数もかなりある。日本車も登場するだけなく、トヨタ86などかなり通好みのラインナップとなっている。
車はカスタマイズも自由となっており、オリジナルカーを追求できるようにもなっている。車好きにはたまらない仕様といえるだろう。
もちろんエンジン音や排気音にも力が入っていて、マニアも納得のクオリティである。
総合評価
1億ダウンロードは伊達でないハイクオリティで、車好きにとっては夢のようなゲームといえるだろう。
それでいて操作はタップのみというお手軽さで、誰でも気軽にレースを楽しむことができる。
ただタップだけということで正直ゲーム性はなく、普通のレースゲームを期待した人には肩すかしにしかならない内容だ。
簡易だからこそ1億人もの多くの人たちが遊べたのかもしれないが、すぐに飽きてしまった人も多いのではないかと思う。
それでもパーツ交換1つでパラメーターは変化し、その微妙な変化で勝負に勝てるようになるなどかなりのやり込み度があるのでレースゲームではなくシミュレーションゲームとして遊ぶならばまだまだ多く楽しめる余地のある作品ともいえるだろう。