
プロレスやろうぜ!はブシロード+新日本プロレスリング公式のプロレスゲームで、自分だけのオリジナルレスラーを作り、育て、新日本プロレスマットのスター選手として輝かせるのが目的のゲームである。
じゃんけんのように3つの技から選択し合って技を掛け合うという、きわめてシンプルなバトルシステムではあるが、高得点を得るにはお互いの技を出し合って試合が面白くなるようにしないといけないなど、プロレス的戦略性が濃く、プロレスファンにはたまらない内容となっている。
ストーリー
取り立ててストーリーが用意されているわけではなく、新日本プロレスの頂点を目指して淡々とバトルを繰り返す内容になっている。
だが鍛え上げ、トップレスラーへの階段を上がっていけば、やがて新日本プロレスリングに所属している棚橋浩至やオカダ・カズチカといった実名選手たちが対戦相手となって現われ、戦うことができるようになる。
ゲームシステム
ゲームをスタートすると、まずは最近のゲームではお馴染の、親切なチュートリアルが始まるので、案内に従って操作し、ゲーム内容を覚えていこう。ナビゲーターは新日本プロレスリング所属のプロレスラー、キャプテンニュージャパンが担当してくれている。
初めにやることはキャラクター製作。レスラーにはストロング、サブミッション、打撃、パワーの4タイプがあるので、自分の好みのスタイルを選択しよう。
また体格もジュニアヘビー級、ヘビー級、スーパーヘビー級、マッチョ型、相撲型から設定できる。
ゲームを進めていけば、マスクやグローブにコスチュームなど様々なアイテムが入手できるので、自由自在にカスタマイズしていくことが可能。
ゲーム内容はNPCとの対戦か、他プレイヤーとの対戦が全て。とにかく試合を積み重ね、試合内容によって得た得点により、経験値を獲得することができる。この時、アイテムがドロップすることもある。
相手の技を受けなくてはならないレスラーは、試合をすると身体にダメージが蓄積する。不調のまま試合を続けてしまうと怪我をしてしまうこともあるので、アイテムやマッサージで回復させる必要がなる。ここらへんはなんともリアルなシステムだ。
試合は1VS1のシングルマッチで、ジャンケンのように手持ちの3つの技を出し合う。この出した技の数値が高かった方の技が掛けられる。技の属性効果などで優劣が変化するので、数値以外にも考慮と駆け引きが必要。
しかしそれにしてもシンプルすぎるだろう?と思われた方もいるかもしれないが、そこは「プロレスゲーム」であるということを忘れてはいけない。
本作は総合格闘技の試合ではなく「プロレス」なので、ただ単に試合に勝っただけではお客さんは喜んでくれず、高い得点を出すことができないのである。
なので、一方的に攻め続けるだけでなく、時には相手の技を受け、試合をスイングさせなくてはならない。
この駆け引きこそが本作の一番面白いところであり、奥深いポイントである。
本作には様々なプロレス技が実装されていて、現在の流行技や往年の必殺技など、幅広い世代のプロレスファンが楽しめるように設計されている。
技には打撃、飛び技、関節技、投げ技と、多種多様に用意されていて、どれもド派手な演出と精巧なグラフィックによって表現されている。
特に新日本プロレスリング所属選手の必殺技には、実際の試合の写真も使われたりしているので、ファンにはたまらないものがあるだろう。
グラフィックやBGMなど
自分だけのプロレスラーを育てられる、という煽り文句の通り、エディット機能はかなり充実していて、肉体パーツやコスチュームなど、その種類もバリエーションも豊富で、自由に組み合わせていけば独自性の高いキャラクターを作成できるだろう。
そのパーツは、マスクやグローブの質感など細部に至るまで作り込まれていて、グラフィックのレベルの高さを感じ取れる。
ボイスやパフォーマンスまで設定できるので、プロレスファンはますますテンションが上がってしまうことだろう。
プレイヤーの口コミ
プロレス好きには堪らない作品となっているようですが、システム的な調整をして欲しい人が多いようです。
面白いけど… プロレス好きの自分的にはいいのですが、出来れば、タイガーマスクや獣神サンダーライガーなどのレスラーもいれて欲しいです。
更新の際は、是非お願いいたします。 2015/11/14
グラフィックはかなり良いのだが まだまだ楽しめるレベルになるまで改修が必要。
オートで戦えて且つスキップできる機能が欲しいね 2016/09/28
オンライン対戦全然マッチングしないしこれやってる人いるの? 2015/08/22
確かに口コミ件数が多いとは言えません。
参加人数は少し少ないかもしれませんね。
総合評価
プロレスファンであるならば、まずオススメできる作品。土台こそ『新日本プロレスリング』であるが、このエディット機能の豊富さにより、新日ファン以外のプロレスファンも楽しめる内容になっているのがたいへん上手い作り方だなぁと唸らされる。
そう、本作はとにかく「プロレスゲーム」としての完成度がものすごく高いのだ。特にかつて『ファイヤープロレスリング』などで熱く燃え上がった世代には最高にフィットするゲームであるだろう。このように門戸を開け放ち、できるだけ多くの人々を引き込もうとしているからこそ、団体の今の復興ぶり盛況ぶりが生み出されたのかもしれない。
他団体のファン、かつてプロレスファンだった人、などといった方々にも、ぜひともプレイしていただきたい。きっとそれぞれのプロレスを楽しめるだろうし、プロレス熱が再燃することだろう。
もちろん、プロレスファン以外の方も、ちょっとした隙間の時間に、簡単操作で熱くド派手なバトルを楽しむことができるので、一度は触れていただきたい作品だ。