本作は、光と闇の戦いが続くファンタジー世界をテーマとしたMOBA(マルチプレイヤー・オンライン・バトル・アリーナ)で、豊かな3DCGで動く多彩なヒーローたちを簡単操作で自在に動かして、5VS5のチーム戦、あるいは3人4チームのバトルロイヤルを楽しむことができる作品となっている。
昨今、MOBAは急激に増加しているゲームジャンルであるが、本作の特徴はキャラクターデザインが日本のアニメーションキャラクター調であったり、初心者に分かり易いシステムが多く見られるといった点だ。
そうした点により、他の作品よりも明るく可愛らしいものとなっているので、MOBAの殺伐した雰囲気が苦手というユーザーにはうってつけの作品といえるだろう。
ストーリー
対人戦がメインのMOBAでありながら、ストーリーもきちんと用意されており、日本の若いプレイヤーが慣れ親しんでいるライトノベル調のテキストで展開してくれる。
またプレイアブルキャラクターが20以上もいるという多彩さが、本作の大きな魅力の1つである。
さらにそうしたキャラクターを、アバターカスタマイズして自分好みに変えていくことも可能。
加えて「精霊」というお供のサポートキャラクターまでいて、こちらも多種多様で、進化させることで見た目も大きく変化していく。この育成だけでもかなりのボリュームがある。
ゲームシステム
まずはチュートリアル。解説と実践をいくつか繰り返し、操作方法やゲーム内容を理解していこう。
対人戦がメインの作品となるので、特にルールの確認などはきっちりとしておく必要があるだろう。
基本的にはガンガン対戦を繰り返してユーザーレベルを上げつつ、リーグ戦に挑んでいくといった構成となっている。
クラブというコンテンツでは、チャットで他プレイヤーと交流できたり、チームメンバーでの作戦会議などができるようになっている。
対戦形式が主に2つあり、それぞれ同じキャラクターを使っても全く異なる立ち回りが必要になるなど、なかなか飽きの来にくいものになっている。
また対人戦だけでなくCPU戦も充実しているので、初心者ユーザーでも安心して練習を積むことができる。
使用できるキャラクター数がたいへん多く、それぞれの動作を確かめていくだけでもかなりのボリュームだ。
キャラクターはショップで購入することができるので、対戦で得たコインを使ってどんどん解放していこう。
もちろん育成も可能だ。
バトルの操作はバーチャルパッドで。
自在に動かしつつ、ボタンタップ1つでド派手なアクションを繰り出すことができる。
なんと本作では、バトル中でも本拠地内であれば操作キャラクターを変更することができる。相手や状況に合わせてどんどん変えていけるという、かなり戦術の幅が広いゲーム内容となっている。
5VS5のチーム戦では、味方と連携しつつ、先に敵本拠地のタワーを破壊できた方が勝利となる。
チームプレイこそが勝利の鍵となるのだ。
MOBAには珍しく、ストーリーを楽しめるアドベンチャーパートも用意されている。
ボイス付きの豪華な劇を楽しめる。
3人4チームのバトルロイヤル戦では、とにかくキル数を稼ぎまくる大乱闘を楽しむことができる。
このわちゃわちゃ感というか、たいへんなにぎやかさは、パーティゲームのような雰囲気すら覚えるものがある。
グラフィックや音楽
なんといっても、海外向けの武骨なキャラクターデザインであるMOBAがほとんどの中、日本人向けの可愛らしいキャラクターデザインのMOBAというのは特徴的に映る。
そうしたデザインのキャラクターたちが、美麗かつ豊かな3DCGで動き回るのはたいへん魅力的。
また、花澤香菜や沢城みゆき、梶裕貴に前野智昭といった大人気声優が、男女バランスよくキャスティングされているところも嬉しいところ。
総合評価
日本人のライト層に向けて作られたような作品なので、安心感と気楽さのあるMOBAである。初めに書いたように、これまでMOBAの雰囲気を苦手と感じていたユーザーにこそオススメできるし、またこの作品で初めてMOBAに触れるといった初心者ユーザーなどにもオススメできる。
ただそれだけに、ガチの対戦や奥深いゲーム性、ハードな難易度や絶大な達成感を求めるヘビーユーザーなどには物足りない内容となっている。そういったものを求めるユーザーは、やはり素直に海外向けのMOBAを楽しんだ方がいいだろう。
気軽にのんびりとアクション対戦を楽しみたい人にこそ向いている作品だ。