「BANDAI NAMCO Entertainment America」より配信されている本作は、基本プレイ無料のスマートフォン向けシューティングパズルゲームである。
内容は、スワイプでボールを放って同色のボールを3つ以上揃えて消し、決められたターン内にクリアする、といったもので、いわゆる「パズルボブル」そのままともいえるゲームだ。
「パズルボブル」は1994年にタイトーより発売された作品で、そのシンプルでありながら深みのあるゲーム性によって大ヒットし、後に多くのシリーズ作品が作られるだけでなく、様々な類似作品が作られていった。例えばスマートフォン市場だと「パンダポップ」などを挙げることができるだろう。
本作はそこにパックマンという、アメリカでもたいへん人気のある、そして歴史のあるキャラクターが主人公に置き換えられていて、他にもゴーストやパワーアップアイテムの果物など、なんとも懐かしいものを見ることができるのであった。
ストーリー
ストーリーは特に用意されておらず、ゲームの目的もいまいちよくわからない。ただパズルを解いて、ゴーストたちから犬などを助けていくといった内容となっている。
ステージは200を超える大ボリューム。やり応えは充分だ。
またステージをクリアして得られるスターの数が一定を超えると、ボーナスステージがプレイできるようになる。
このボーナスステージでは、ゴーストをボールで撃って、パックマンを救出するといったものになっている。
公式による紹介
パックマンと一緒にバブルを撃って、フルーツを採ったり、ゴーストを「ポップ」しよう!
インキー、ブリンキー、ピンキー、クライドがパックランドのあらゆるフルーツを奪ってしまった!
それだけじゃない!迷惑なゴースト達はパックランドのあちこちに罠を仕掛け、パックマンのペット達を次々に連れ去っている!バブルの色をあわせ、パワーアップを駆使して様々なステージを攻略し、パックランドを救おう。
『パックマンポップ』は、世界一有名なゲームキャラクターとバブルシューティングパズルをミックスした、世界にたった一つのゲーム。
**大人気キャラクターのパックマンとバブルシューティングゲームの究極のミックスを遊びつくそう!**
• バブルの色を合わせて、意地悪なゴーストからパックランドを救おう!
•「ポップ ザ ゴースト」など楽しいモードで遊ぼう!
• バブルを割ってゴーストを倒し、パックマンのペット達を助け出そう。
• 様々なパワーアップを駆使しよう!巨大化してたくさんのバブルを割って、ゴーストをやっつけよう!
• チェリー、洋ナシ、バナナなどのフルーツを食べてポイントを稼ぎ、パックマンをおなかいっぱいにしよう。
• 友達とスコアを共有しよう!スコアを競ったり、パワーアップなどのアイテムを送ってあげよう。
『パックマンポップ』はダウンロード無料ですが、ゲーム内に課金アイテムがあります。
ゲームシステム
なんともほのぼのとした画面である。ゆるやかに暮らすゴーストたちの動きは可愛らしく、見ているだけで癒されるよう。
そんなステージセレクト画面はどこまでも上へと続いていく。ステージ数は200を超えるので、遊んでも遊んでもなかなか終わりが見えてこない。
千里の道も一歩から。ゆったりとクリアしていこう。
ステージ毎にミッションが用意されており、それぞれゴーストを撃破したり、囚われの犬たちを助けたりしていく。
スワイプでボールの飛ばしたい先へと狙いを定めて発射。壁に当てるとバウンドするので、反射を利用するなどといったテクニックも必要になってくる。
同じ色のボールを揃えて消していき、ミッションを達成したらクリアとなる。その時残っていたボールは全てボーナス点となるので、できるだけ少ない球数でクリアし、大量得点を目指そう。
獲得点によってもらえる星の数が異なる。星は貯めるとボーナスステージに行くこともできるようになるので、なるべく3つ星を奪取していきたい。
やっとの思いで辿り着いた先には、こんな表示も。
既に空のかなたを超え、宇宙まで来てしまったのだけれど、まだ先のステージが追加されるようである。
気長に楽しみに待とうではないか。
グラフィックやBGM
可もなく不可もなく。シンプルなパズルゲームであることだし、グラフィックはこの程度でいいかなと思うが、全く同じ内容の「パンダポップ」などと比べてしまうと、いささか貧弱に感じてしまうような気も。
特に色彩の安っぽさや、全体的なのっぺり感のようなものがやたら気になってしまう。
肝心のボールもやたら小さく描かれているようにも思える。消した時の演出も弱すぎて、爽快感があまりない。とにかく全体的に地味。
パックマンのデザインも、こんなんだったっけと違和感。これはおそらくアメリカ製だからであろうが。ただ、表情豊かでなかなか面白かった。味わいは深い。
ファンシーというか、ややサイケデリックともいえる背景も悪くはない。ステージを進めていくと様々な景色を見れるのは少し魅力的に感じられた。
総合評価
正直なところ、とにかく地味なゲームというか、シンプルパズルゲームといった印象がほとんど。ほとんど新しい工夫が見受けられないそのまんま「パズルボブル」すぎて、ゲームに入っていき難いような感覚もあった。
またパックマンというキャラクターを使用している理由も薄く、必然性を感じられなかったのも首を傾げてしまうところ。せめてパックマンらしい特性とか、演出効果なりがあったら大きく評価は変わっていたような気がする。
ただシンプルゲームだからこそ、ちょっとした時間つぶしにぺこぺこプレイするには最適。ゆったり楽しめる雰囲気もあって、ちょうどいいリラックスタイムが作れることだろう。
ステージ数もやたらと多いので、のんびり適当な感じでプレイしていくには程好いゲームといえる。ゲーム=暇つぶしというライトユーザーにオススメ。