コミュニケーションアプリ「LINE」にて展開、配信されている本作は、世界累計2200万ダウンロードを記録した超人気タイトル『LINE ウィンドランナー』の製作陣による後継作ともいえる新作で、ヒーローキャラクターと召喚獣を操作してバトルに臨むRPGである。
プレイヤーは聖ヴァルハラ王国の騎士となり、奪われたダーククリスタル奪回を目指す冒険の旅に出るのだ。
バトルの形式はタワーディフェンス式で、ヒーローがやられないように召喚獣を呼び出して配置するという戦略性と、タイミングを見極めてスキルを使用するという戦術性が求められる。
前作ウィンドランナーに登場したキャラクターも多数登場する王道のファンタジーストーリーが展開していく。
ストーリー
クリスタルによって創造された世界「クリスタロス」の中心にある国「ヴァルハラ」
……かつては南と北に分かれ、幾千年も戦争を続けていたこともあったがお互いのクリスタルを封印することでようやく戦争は終結し、国は「聖ヴァルハラ王国」として統一されることとなった。
魔法使いと神獣使いが手を取り合いやっと訪れた平和……
しかしそこに、新たなる影が迫りくる。
……といった王道のファンタジーストーリーが展開していく。ストーリーモードはステージ開始前のムービーによって進行。
可愛いSD絵と美しい立ち絵に加え、フルボイスで描かれる物語は魅力満点だ。
ゲームシステム
基本的にはストーリーを進行させていくことがゲームの内容と目的になるが、特別なミッションに挑んだり、イベントステージがあったりとコンテンツはそこそこ揃っている。
特に「バトル」という項目では、アイテム集め専用のステージがバリエーション豊かにずらりと並んでいてやり応えは充分。
ステージには難易度変更などが自由にできる設定もあり、通常攻略だけでもかなりのやり込み要素に溢れている。
パーティはコスト制限なしで、ヒーローユニット1体、召喚獣ユニット5体を編成できる。
ヒーローがやられないように召喚獣を逐次投入していかなければならないので、かなりの戦略性戦術性が必要となるだろう。
ステージに入ると、まずはストーリーが進行する。フルボイスのアニメーションが展開するので、つい先に進みたくなりプレイする手が止まらなくなる。
なおガチャだけでなくストーリー進行でもユニットは手に入る。
バトルは少々高めの難易度ではあるが、そのやり応えと報酬によりかなりの達成感がある。
バトルはヒーローユニットを移動させながら、召喚獣を召喚して戦う。クリア条件は敵の全滅や制限時間内に目標地点への到達など様々。ただしどのステージでもヒーローがやられてしまうとゲームオーバーとなる。
プレイヤーはヒーローを守るため、そして敵を倒すために、タイミングよく、適切な場所に召喚獣を召喚していく。召喚獣は倒れると再召喚が可能となる。
ユニットは一定時間が経過するとスキルを発動することができる。スキルにはそれぞれ多種多様なものがあるので、使うスキルやタイミングなどは充分に計算に入れなくてはならない。
グラフィックやBGMなど
キャラクターデザインが優秀で、SDで描写されるキャラクターたちはとことん可愛い。激しいバトルでもぴょんぴょん飛び回りぽかぽか殴り合うので、なんだかとても和やかな気分になってしまう。いやけっこう厳しいバトルシステムなので、まったりしているとゲームオーバーになってしまうのだが。
SDキャラクターが可愛い一方、立ち絵では美しさやかっこよさが強調されている。どちらもたいへん魅力的なので、ついついキャラクター集めに熱中してしまうことだろう。
総合評価
可愛い雰囲気の漂うゲームであるが、難易度はちょっと高め。うかうかしているとあっさりゲームオーバーになってしまうため、見た目から簡単そうなゲームだと判断した方はびっくりするかも。
ヘルプ機能などかなり充実していて遊び易いゲームではあると思うが、超簡単で超爽快なゲームが溢れる昨今、ライトユーザーにとってはプレイアビリティの低い作品と判断してしまう可能性が高い。
しかしそれはヘビーユーザーにとっては大歓迎の歯応えとやり込み要素となる。こういったRPGを待っていたと思う人も多いだろう。
もしかしたら全世界でウケている理由は、実はこの難易度の高さも1つの大きな要素となっているのかもしれない。