『Stickninja Smash』は画面上に無数に出現する敵キャラクターをタップし、ひたすら倒していくといったシンプルアクションゲームで、スタイリッシュかつスピーディなモーションによる忍者アクションを楽しむことができる。
プレイヤーに求められるものはタップ、そして出現した敵に反応するための「反射神経」だけ。中央に置かれた「剣」を取られるとゲームオーバーになるので、とにかく防衛第一。だが1体の敵に10連コンボを叩き込めれば高得点を獲得できたりと、攻める姿勢も大切になってくる。
稼いだ得点によりコインが与えられ、それで新しい忍者や敵、ステージなどを解放することができる。シンプルゲームでありながら、なかなかバリエーションは豊富だ。
ゲームシステム
特徴
取り立ててストーリーなどは用意されておらず、とにかくプレイヤーは「スティック忍者」というタイトル通りのキャラクターである「棒人間」な「忍者」を操って、問答無用に襲い掛かってくる敵から、ステージの中央に安置されている龍の力が宿った「伝説の刀」を守り通すのだ。
敵をぶち倒して画面右上に見えるゲージを満タンにすれば、「伝説の刀」を一定時間使用することができるようになる。龍の力は強大で、どんな相手でもたった一撃で葬れるようになるだろう。
プレイレビュー
『Stickninja Smash』でやることは、敵が現れたタップをして攻撃するだけである。
タップをすればスティック忍者が目にも止まらぬ速さで動き、一瞬で敵前に迫り、鮮やかな攻撃を繰り出してくれる。
白い敵は一撃で倒せるが、ゲームが進むと、何発も攻撃を入れないと倒すことができない、赤色や青色などの様々な敵が出現するようになる。
ボヤボヤしている内に敵に刀を取られてしまったら、後ろからバッサリでゲームオーバーだ。常に全体を見渡すことがプレイの基本となるだろう。
緑の刀を活用しよう!
一定数の敵を撃破すれば、画面右上の緑色のゲージが満タンになる。すると中央に鎮座した伝説の刀が緑に淡く光り始めるので、刀をタップしよう。
その瞬間、スティック忍者が刀を取り、構えてくれるようなる。こうなればどんな敵でも一撃で斬殺することができる。これはもうスコアの稼ぎ時だ。
コイン
『Stickninja Smash』ではスコアによって報酬にコインを獲得できる。
高いスコアをはじき出すためには、とにかくゲームを長く続けることが大事だが、それと同時に、刀タイムの効率的な利用や、10連コンボを積極的に狙ったりと、攻めの姿勢も必要になってくるだろう。
ハイスコアでランキングに入ることもできるので、練習を重ねて上位プレイヤーの座を狙うのだ。
稼いだコインでステージ(レベル)や敵キャラクターなどを解放することができる。敵はゾンビや海賊など、バリエーション豊か。またプレイヤーキャラクターにも、サイやヌンチャクなど、様々な武器を持たせることができるようになる。
総合評価
シンプルゲームらしいスッキリとした画面は、とにかく見易く遊び易く好感が持てる。
グラフィックもそう馬鹿にできるものではなく、なかなかにクオリティが高い。とりわけモーションなどの描写は絶妙で、一挙手一投足に爽快感と心地好さがある。
SMASH!のオノマトペをあえて文字で表記したりと、アメコミ風の表現も面白い。
キャラクターデザインも基本は某人間とはいえ、細部にこだわりが見え、愉快さがある。全体的な雰囲気、いやそもそもの設定からしてミュータント忍者タートルズであるのだが、それはまぁご愛嬌といったところで。
ただタップするだけ、という究極に近いシンプルゲームでありながらも、適度なゲームバランスと、挑戦していく価値のあるやり込み度と、たいへんしっかりと作り込まれている作品なので、意外と飽きが来ない。
またとにかく爽快感に溢れる演出面が優れているので、ゲームが進んで敵の猛攻が激しくなり、連打ゲームとなってしまっても、それほど煩わしさや苦しさを感じることなく遊び続けることができる。
本作はまさしく侮れない良作といったところだ。
みんなの口コミ
歴代のStickmanシリーズ作品も安定した人気を誇っていたが、『Stickninja Smash』も例に倣ってかなりの高評価だ。
口コミレビューを見ても★5評価を付けているユーザーが圧倒的に多いのだが、残念ながら口コミを書くには至っておらず、評価だけされているという何とも寂しい状況。
参考までに筆者がプレイした感想を書くと、スティックマンは見た目が見た目なので、プレイ前は微塵も期待などしていなかったが、いざプレイしてみるとこれが意外に面白く、タップするだけという何ともシンプルなシステムでありながらもなかなか飽きが来ない。
もしこれが、見事な3Dグラフィックで描かれたリアルなゲームであればすぐに飽きていた可能性がある。これまでのシリーズも同様なのだが、スティックマンという誰が見ても手抜き作品にしか見えない作風が、ゲームのハードルを下げているような気がしている。
絵が綺麗であれば綺麗なほどハードルが高くなっているのだろう。そんな不思議な人間心理を教えてくれたゲーム。
もはや感想ではなくなってしまったた、レビューを見てくれた方は是非プレイしてみてほしい。ノスタルジックとモダンが入り混じった珍しいゲームとなっていて、誰しもが楽しめる作品に仕上がっている。