カードバトルＲＰＧとして長く愛され続けてきた『カオスドライブ』の大幅アップデート＆リニューアル作品が、この本作『リーバスドライヴ』となる。
ジャンルはスマートフォン向け本格学園ＲＰＧで、世界崩壊後に設立された召喚能力を持つ者たちが通う学園「ヒナサキ」が舞台となる。
プレイヤーはその能力者の１人として、多くの仲間たちと巡り合いつつ、カードから異界の存在を召喚して謎の怪物たちと戦っていくのだ。
ストーリー
作品の舞台は、ある事件により崩壊し「再製」された世界となる。
プレイヤー（主人公）は、どうにも噛み合わない過去に記憶に悩み苦しむ男子高校生。ある時、謎の怪物に襲われ、そこで異界の存在を召喚する特殊能力が自分にあることに気が付く。
はたして自分たちが通う学園「ヒナサキ」が、能力者を世界中から集めた機関であることも知ってしまった主人公は、やがて再び迫りくる世界崩壊の時を阻止するために、出会った仲間たちと共に熾烈な戦いに臨むようになっていくのだった。
ゲームシステム
『リーバスドライヴ』のメインコンテンツとなるのは、ストーリーモードともいえる「クエストモード」と、オンラインの対人戦となる「ガクエンバトルモード」である。
この「ガクエンバトル」は１日に２回、決まった時間に開催され、所属しているギルドと他ギルドによる対抗戦という形式となっている。
ギルドは最大２５人まで所属することができ、プレイヤーはいずれかのギルドに所属しなければならないというルールがある。もちろん独立して新しいギルドを設立し、仲間を集めることも可能だ。
シングルプレイとなる「クエストモード」は、移動とボスバトルを繰り返して進むという、かつてのスマートフォン向けＲＰＧ作品では定番だった流れだ。
移動では出現する敵をタップして倒していくというものになっており、敵から攻撃を受けることもない安心安全設計となっている。
ボス戦はターン制。タップで攻撃し、ボスのＨＰがゼロになれば勝利。
通常のボスの他にも、レイドボスが突如出現することもある。レイドボスはたいへん強力で、ＨＰも高いので、他のプレイヤーに応援を依頼して、協力して討伐にかかろう。
クエストの前後にはアドベンチャーパートが挿し込まれ、中二病全開のライトノベル調会話が繰り広げられる。このテの雰囲気が好きな人にはたまらないものがあるだろう。
またクエスト中に「友情イベント」という仲間とのコミュニケーションイベントが発生することもあり、そこでは会話内容と選択肢によって仲間の熟練度が上昇したりする。
総合評価
グラフィック・BGM
グラフィックはなかなか良く、立ち絵とＣＧグラフィックの噛み合わせが絶妙で美しい。集団戦の雰囲気がよく出ているバトル画面は迫力もあって高く評価できるだろう。
キャラクターデザインは、世界観も相俟って、いささかコンシューマーの某大作ＲＰＧを思わせるものがあるが、カードデザインは個性的で独自性がある。ただイラストレーターに統一性がなく、それぞれの個性が強すぎて全体的にまとまりがなさすぎるという印象も受けられてしまうが。
ゲームデザインは全体的にスタイリッシュな作りでたいへんカッコイイ。キャラクターの育成を行う画面にはスキルボードが採用されていて、とても見易いのがまた良い。
感想
こうしたオーソドックスなカードバトルＲＰＧは、あまりにも作られすぎて目新しさがなく、多くのユーザーが飽きてしまっているジャンルとなってしまっている。だがそのブームの火付け的な立場であった作品が本作の前身であったことを思うと、なかなか興味深いものとなり、試してみる価値を見い出せる。
そうして実際にプレイしてみると、なるほどよく作り込まれたシステムと世界観は素直に称賛できるものがあり、支持されていたことにも納得することができる。特に演出や効果などは抜群に良く、これらはグラフィックのクオリティなどが底上げされた現在の新作スマートフォンゲームにはあまり見られなくなってしまった「工夫」を感じ取ることができるだろう。
今あえて新しく始めるには古すぎるゲームかもしれないが、良作レトローゲームとして捉えるならば、今でも実はかなり高く評価することができるのではないだろうか。ＲＰＧファンにはぜひ一度触れてみてほしい作品である。
口コミ・評判
口コミ内容を総括するとイマイチという結果になる。
点数は「3.3点」だが、それなりに良い口コミも多く見受けられた。
これらはいずれも★5評価の口コミで、他にも★5をつけて運営さんを評価している口コミが多く見受けられました。
逆に★1の方の多くはバグに関する口コミで、長い間解決できていないバグやエラーがあるようですね。
ただ、口コミにあるように、キャラ依存のRPGとして楽しむのであれば、ガチャも厳しくなさそうですし、運営さんもしっかり対応してくれている（バグ以外）ので、無課金でまったり楽しめそうだ。
