Cygamesより配信されているプリンセスコネクト!ReDiveは、2015年にブラウザゲームで配信されていた「プリンセスコネクト!」の続編!
フルボイス&超美麗アニメーションで進行するストーリーなど、基本プレイ無料のスマートフォン向けゲームとは思えないほどの超大ボリューム&超高クオリティな作品である。
ゲーム内容はリアルタイムバトルのRPGで、個性豊かな美少女キャラクターとの絆を深めつつ、襲いかかってくる謎の敵や世界の謎をめぐる大冒険を繰り広げていく。
とにかくアニメーションが凄まじいまでのクオリティなので、アニメファンにはまずオススメできる作品といえるだろう。
ストーリー
物語は前作のラストシーン?から始まる。
壮絶な戦いを繰り広げる主人公(プレイヤー)たちは、戦いの果てに意識を失い、目が覚めると全く異なる世界に飛ばされていた。
夢の記憶以外の全てを失った主人公は、自分を主と呼ぶ謎の少女コッコロと共に、記憶探しの旅を始めることになるのであった。
前作のヒロイン全員が登場し、さらに今作からの新規キャラクターが続々追加されるなどして、配信開始から間もない現在(2017.3.16)で、既に50名以上のヒロインキャラクターがズラリと揃えられている。
それぞれの個別シナリオも膨大なテキストが、もちろんフルボイスで用意されており、恋愛アドベンチャーゲームとしても充分に楽しむことができるだろう。
「絆」を深めてシナリオを読み進めていくと、やがて明らかに「現実世界」と見えるイベントシーンなども見ることができるようになる。それを「記憶の再生」だと語る謎の少女も現れて……と、今後の展開が気になって仕方ない内容である。
ゲームシステム
ホーム画面にはお気に入りに設定したキャラクターが表示されており、可愛らしいボイスでプレイヤーを出迎えてくれる。
コンテンツは既にかなり多めだが、これから増加されていくという情報もあるので、なかなか楽しみは尽きない。
メインクエストだけでもかなりのボリュームがあり、簡単には遊び尽くせない。
続々と追加もされており、毎日プレイしていても追いつかないくらいだ。
バトルはセミオート形式で、プレイヤーがやれることはスキル発動をコントロールすることくらい。
勝負を分けるのは編成で、特に対人戦では相手に合わせてメンバーを変えていく必要があるだろう。
ストーリーも山ほど用意されており、しかも全てがフルボイスで進行するので、満足感はかなりのもの。
メインでは毎回アニメーションまで付いており、バトルの時間とアニメーションを見ている時間のどちらが長いのかわからなくなるほどだ。
ギルドハウスではお気に入りのキャラクターを配置して、日常の様子を垣間見ることもできる。
好きな家具を購入して設置したりと、箱庭ゲーム的な楽しみもある作品だ。
グラフィックや音楽
とにかく高クオリティな作品。あらゆるバトルやメニュー、イベントシーンの完成度が高く、もはやため息しか出てこない。
ただ有名クリエイターを起用しているからこそのマイナス点もあり。
例えばメインテーマは、もはやレジェンドといえる作曲家・田中公平氏であるが、出だしは完全にサクラ大戦そのまんまでガックリきてしまう。「キミトデアヒー」という音程の外れた主題歌がCMで流れる度に頭を抱えたくなる思いであったが、フルで聴くともっと酷い。伝説も老いるものかと哀しい気持ちになるのであった。
またメインシナリオを「あんさんぶるスターズ!」などで活躍されている大人気作家・日日日氏が担当しているが、これも個人的にはあまりよろしくないと感じられてしまった。まず展開が冗長で、動き豊かなアニメーションの邪魔をしていると思えるほど。また、やればやるほど主人公(プレイヤー)がクズでしかなく、不必要な存在となってくるのが厳しい。
それでもメイン以外のシナリオはたいへん素晴らしく、特に個別シナリオの完成度は、それぞれが1本のゲームといえるほどの充実感を覚えることができるほどだ。
メインテーマ以外の音楽も素晴らしく、サウンドトラックを購入したくなるほどである。繰り返しのプレイでも耳が飽きることがない。
総合評価
と、あえて厳しくマイナス点を追究したのが前述。
全体的には不満がないどころか、既に傑作といえる良さであり、実に面白いゲームであると多くの人に勧められるもの。
美少女ゲーム好きや恋愛アドベンチャーゲーム好き、そしてアニメ好きや声優好きなどを中心にオススメできる作品である。
また、簡単操作とシンプルなシステムによりライトRPG好きにもオススメできるが、進めていくほどに、ステージ攻略のために必要な編成があることがわかり、様々なタイプのキャラクターをまんべんなく育成していくことが必要になるなど、やり応えも充分で、ヘビーユーザーでも長く楽しめるものとなっているといえるだろう。
しかしガチャやアイテムドロップ率があまりにも渋いので、ゆるゆると楽しみたいというライトユーザーなどにはちょっとオススメできないかも。周回プレイが苦行と感じる人には向かないところがある。