コラムゲーム(崑崙日本)より配信されている本作は、サービス開始が2013年の春と、なかなか長い歴史を持った作品である。
ジャンルはスマートフォン向け3DオンラインアクションRPGで、プレイヤーは好きな職業のキャラクターを選び、カスタマイズし、他のプレイヤーたちと共闘しながら冒険を繰り広げていくといった、きわめて王道な内容だ。
2013年当時は、最高峰に近いグラフィックで、美麗さと迫力が売りであった。
次のクエストへオートで移動できたり、ナビゲーションシステムが充実していたり、ワンタップで回復などのアクションができたりと、片手でも楽々スムーズに本格アクションRPGを楽しめるといった、今のスマートフォン向けRPGの根幹を作ったような作品でもある。
ストーリー
作品の舞台設定は中世ヨーロッパ調の古典的ファンタジー世界。ウルク王国という国を舞台に、プレイヤーは人々を凍てつく寒さで苦しめる闇の存在と戦い、人々の希望となっていく。
膨大なテキストによって濃厚に描かれるダークファンタジーの物語を心ゆくまで楽しむことができるだろう。
公式のアプリ紹介
深く、更に深く!無限の混沌(カオス)に挑む究極のアクションRPG。爽快なスキルコンポ、仲間と協力プレイ、やりこみ要素満載。
ダークファンタジーの世界を舞台にした3DアクションRPGです。
お手軽なスマホアプリでありながら、コンソールゲーム顔負けのクオリティを実現し、初心者からコアなRPGファンまで幅広くお楽しみいただけます。
〓〓〓〓〓〓 ゲーム背景〓〓〓〓〓〓
暗闇の降臨により、ウルク王国は混沌に包まれた。
神々はもはや人々の呼びかけに耳を傾けることなく、祈りはただ虚しく消え去るのみ―。
世界の運命はもはや定まったかにみえた。
しかし、闇と寒さの中、一筋の希望の光が点った。
伝説によると、天に選ばれた勇者がある古い村―“ストーム村”に現れるという。若き勇者たちは魔法と鮮血のうずまく世界に飛び込み、仲間たちとともに混沌の世界の王者を目指す。
ゲームシステム
ゲームスタートすると、まず自身が操作するキャラクターの職業を選択することになる。
職業はソルジャーやアーチャー、マジシャンにナイトといったお馴染みのものから、ニンジャにネクロマンサーと、洋ゲーRPGによく見られるものも用意されている。
自分のフィーリングに合ったキャラクターを選び出そう。
キャラクターにはスキルポイントの割り振りができ、職業の特性を活かした成長を見せていく。
見た目は装備品でいくらでもカスタマイズしていくことができる。
基本的には街でクエストを受注し、それを達成するためにフィールドへと赴き、モンスターを討伐する、といったオーソドックスな流れである。
メインクエストの他にも、対人戦やギルド戦、釣りや料理などのミニゲームなど、コンテンツ数は豊富。歴史の長いゲームだけあって、飽きずに遊び続けられる要素がふんだんに盛り込まれている。
マップは広大で戸惑うかもしれないが、本作にはクエストナビ機能があり、タップすればあとはオートでその場所まで移動してくれるので、初心者でも気軽に気楽に冒険を楽しむことができるだろう。
テキスト量が本当に膨大なので、ファンタジー小説好きなど、ゲームに深い設定や世界観を求めるプレイヤーにはうってつけの作品ともいえるだろう。
モンスターとのバトルも、仮想パッドで移動し、攻撃ボタンをタップするだけ。連打すればコンボが繋がるなど、簡単操作でバリエーションに富んだアクションを楽しむことができる。
迫力あるスキル攻撃も、スキルボタンをタップするだけで繰り出すことができる。
グラフィックやBGM
かつては最高峰であったグラフィックも、たった3~4年の歳月が経っただけで、もう古さや粗さを感じられるようになってしまった。
ただそれでも世界の広大さを演出した奥行きの表現など、今でも目を見張るものがあり、そう簡単に下に見ることなどできない。キャラクターの装備のグラフィックなど、まだまだ高クオリティといえる美麗さがある。
メニュー画面など、ゲーム設計の完成度も高く、とにかく遊び易い。多くの作品の根底となったようなところを感じられる。
総合評価
まさしくこれぞ王道といえるファンタジーRPGで、ダークファンタジーの世界観さえ問題なければ、誰でも楽しく遊べるであろう安定感がある。
ショートカット機能や育成の明瞭さなど、システム面もしっかり作られている良質さもあるので、本格RPGに興味あるけれども手を出し難かったという初心者プレイヤーが入っていき易い作品でもある。
ただ残念ながら目新しさや斬新さはないので、今何か他のRPGをやっているプレイヤーが、乗り換えて新しく始めようと思えるほどの求心力には乏しいといわざるをえない。
今現在にオススメできるのは、やはり初心者や、簡単操作で本格RPGを楽しみたいといったライトユーザーではないかと思う。