本作は、世界的玩具「レゴ」より、2011年から発売されている大人気シリーズ「ニンジャゴー」のアプリゲーム化作品で、内容はランアクションゲームとなっている。
しかし、忍者らしく足で駆け抜けるのかと思いきや、どういうわけかバイクでサイバーパンク感溢れる都市のハイウェイを爆走するといったもので、とにかくびっくりする。
プレイヤーはスマートフォンを傾けることでバイクを操作し、画面タップで近くの敵を攻撃し、スコアを稼いでいくことが目的となる。
ストーリー
2012年から長きに渡って作られ続けているフルCGアニメーション「レゴ・ニンジャゴー」シリーズは、2018年現在ではシーズン9が放映されている。
このように、たいへん歴史があり、さらには北米、イギリス、日本など、多くの地域で、人種を超えて愛され続けている作品でもある。近年では、長編映画化もなされたほどの人気ぶりだ。
アニメの内容はB級アクションものというか、海外の方が想像するような「間違った忍者像」でキャラクターたちが描かれており、我々日本人としては愉快な超能力バトルものとして楽しむことができるだろう。
そういった内容を理解した上であるならば、この一見珍妙に見えるバイクアクションも、当然というか、原作の忠実な再現だと思えるのかもしれない。
ちなみに、原作アニメでは巨大ロボットも出てくる。やはりこれが平常運転なのだろう。
ゲームシステム
「忍者戦士飛影」のオープニング曲が聴こえてきそうな雰囲気のステージである。
え? 飛影をご存じない? そうですか……。
とにかくプレイヤーは、ニンジャバイクでハイウェイを駆け抜け、敵を倒し、スコアを稼いでいけばいい。
ミッションのようなものも用意されており、達成すれば様々なアイテムの購入やアップグレードに使用できるブロック(のようなもの?)を獲得することができる。
プレイ報酬で獲得できる「ミステリーバッグ」を開封すれば、装備アイテムを入手できることもしばしば。
より強力なアイテムを手に入れ、装備し、アップグレードし、さらなる激走を見せよう。
基本操作は前述の通り。他には上方向にスワイプすれば、バイクの左右にブレードが突き出され、周りを取り囲んだ敵を一掃することもできる。
ただしこれはエネルギーを消費するので、使ったらすぐにコース上に置かれている補給アイテムをとって回復させた方がいいだろう。
装備やアップグレードなど、育成要素も設定されている。
また、新しいマシンを購入することも可能だ。
プレイを繰り返すことで貯めたブロックを使って、更なるパワーアップを図ろう。
育て上げれば無双プレイも可能となるはずだ。
グラフィックや音楽
なかなかのグラフィックと、疾走感の溢れる画面作りは、一見の価値あり。
プレイ感としても、敵を攻撃して撃破できた時の、飛び散る「レゴブロック」の演出は、たいへん手応えと爽快感があるもので、かなりの満足感を与えてくれる。
ただ、コースのバリエーションが少ないことや、いくらかプレイしてしまえばスピード感もただの単調なリズムとなってしまうことなどから、飽きが来るのが早いかも。
装備をアップグレードできるなど、育成要素も用意されてはいるが、やはり種類が少ないのが惜しいところ。もっと多くのユニーク武器などがあるとよかったのだが。
総合評価
シンプルゲームともいえる内容のキャラクターゲーム。小さいお子様にはちょうどいいミニゲームとなるのかも。
それだけに、大人にとっては、やはり内容の薄さやバリエーションの少なさにより、少しやればすぐに飽きてしまう人も多いかもしれない。
しかし、この単調さこそが、ちょうどいい息抜きゲームともなるだろう。あまり頭を使わず、感覚的な操作で敵をバッタバッタとなぎ倒していく……ちょっとした空き時間にストレス解消を求めてプレイするゲームとしては、かなり悪くない作品なのではないだろうか。