本作はタイトルの通り、ディズニー作品とその世界観を題材としたゲームで、内容はスマートフォン向けまちがい探しゲームとなっている。

プレイヤーは、不思議な力でおかしくなってしまったディズニーの作品世界の「まちがい」を、魔法のえんぴつを使って訂正していく。

２つの絵を見比べて「ここがまちがい」という箇所をタップするだけの超簡単操作なので、幼い子どもでも問題なくプレイすることができるだろう。お子様の情操教育や知育にもぴったりの作品である。

またステージとなる作品は、クラシック作品から「アナと雪の女王」「ズートピア」など最近の作品まで幅広く取り揃えられているので、ディズニーファンのユーザーにも適しているゲームともいえるだろう。

ストーリー

ある日、ディズニー作品の物語の数々を保存した図書館を謎の嵐が襲い、不思議な力によって、保存した物語の内容をおかしなものへと書き変えてしまった。

プレイヤー（主人公）は、困り果てたミッキーマウスから助力を求められ、魔法のえんぴつを使って、元の物語に戻していくことになる。

古い作品から新しい作品まで、たくさんの作品の名シーンを眺めながら、楽しくゲームに興じることができるだろう。

ゲームシステム

冒頭のアドベンチャーパートではミッキーマウスがフルボイスという大盤振る舞い。

……なんかちょっとミッキーのデザインに違和感があるような気もするが、もしかしてこれも「まちがい探し」の１つなのだろうか？（そんなことはない）

とにもかくにも、ディズニーの世界にどっぷり浸かりながら、思い出の作品をめぐることができるので、ディズニーファンにはたまらない作品といえるだろう。

基本的には左右の絵を見比べて「まちがい」の部分を探し出し、その箇所をタップしていくだけ。

だが進めていくと、同じパネルを合わせていくモードや、拡大された箇所を当てるモードなど、様々なタイプのゲームが出題されるようになる。

困難な問題、苦手なゲームタイプで行き詰ったら、ヒントやストップ、そしてスキップなどのスキルを駆使して切り抜けよう。

また小さなお子様のプレイを想定してか、長時間解けなかった場合は自動でヘルプ機能が起動するという優しい設定がなされている。なので、誰でも安心して楽しめるはずだ。

ステージとなる作品は様々。最新作のモアナまで既に用意されている。

クリア報酬で獲得したコインやダイヤを使って、どんどん作品を解放していこう。

また、魔法のえんぴつにも種類があり、コインで新しいえんぴつを購入することもできる。それぞれ異なるスキルが設定されており、レベルアップなどの育成要素もある。実はやり込み度もそこそこ高いのだ。

絵本のように描かれたステージセレクトの画面は、クリアしていくとどんどん色鮮やかになり、絵が増えたりエフェクトがついたりしてにぎやかになっていく。

ステージを最高評価の星３つでクリアできれば、課金石を獲得することも可能だ。これはなかなか難易度が高いが、スキルなどを活用して、高得点を目指してみよう。

グラフィックや音楽

まちがい探しゲーム中の絵こそ、元の作品の絵をそのまま使っているものなので、ゲームグラフィックの良し悪しは評価しようがない。

ただオープニングのムービーや、ステージセレクトの画面などは、たいへん美しいアニメーションやグラフィックで描かれており、全体的にはクオリティの高い作品といってもいいのではないかと思う。

また冒頭のアドベンチャーパートでは、ミッキーマウスの台詞がなんと驚きのフルボイスであったりと、なかなか豪華なものになっている。

エフェクトや効果音にもディズニー作品らしい仕掛けが散りばめられていたりと、サービス精神も旺盛。

完全幼児向け作品かと思いきや、コアなディズニーファンにも響く内容になっている。

総合評価

見た目とシンプルな内容で、幼児向け作品という雰囲気を覚えるゲームであるが、実際にプレイしてみると、なかなかの歯応えが感じられる難易度と、ユニークなファンサービスの数々があり、大人でも充分に楽しめる作品だとわかる。

またテンポの良い作りなので、ちょっとした時間の隙間に息抜きでプレイすることが可能。実にスマートフォン向けらしいゲームなのである。

どこまでも優しい世界なので、小さなお子様の情操教育だけでなく、大人の癒しや休息にもちょうどいい。

まずはお試しでプレイしてみてほしい。