Rovio Entertainment開発の物理パズルゲームとして2009年に発表され、世界的大ヒットを記録し、まさかの映画化もされた大人気作「アングリーバード」の2作目に当たる『アングリーバード 2 (Angry Birds 2)』をご紹介。
スリングショット(パチンコ)で丸々とした「バード」たちを飛ばし、建物をぶち壊して緑色の生物「ピッグ」たちを倒していくといった、シンプルでありながらもなかなか奥深い内容で、簡単操作で骨太なパズルに挑むことができ、達成の快感を味わうことができる。
今作2ではグラフィックの向上やステージの追加だけでなく、新キャラクターの追加や魔法などの新要素の追加など、数多くの進化を見ることができるだろう。
ゲームレビュー
ストーリーは前作と同様、大切な卵を盗まれた怒れるバードたちが敵陣に殴り込み、ピッグたちをぶち倒して卵を取り戻すというもの。途中にアドベンチャーパートなどはなく、冒頭にアニメーションがある程度なので、それほど深い物語や設定などは用意されていない。それ故に小さいお子様でも気軽に楽しむことができるはずだ。
喋らないものの個性豊かなバードたちは、ステージが進むほどに増えていく。そうして増えるほどに攻撃のバリエーションも増えていくことになるので、シンプルなゲーム内容ながら、なかなか飽きが来にくい。
『アングリーバード 2』の流れとしては、マップをとにかく進んでいくのみ。エリア最奥のボスを倒すと次のエリアが解放される。ステージ数は多く、ボリューム満点。簡単には尽きない。
マップの途中には宝箱が設置されており、進む中で触れられると獲得することができる。中には課金石などが入っている。
これがゲームのプレイ画面で、ステージに配置されているピッグを全て倒せばクリアとなる。手持ちのバードをスリングショットにセットし、ドラッグして飛ばす方向を決め、指を離すと発射となる。
ピッグは障害物や建物の中に隠れていることが多いので、直接ピッグを狙うというよりも、建物ごと撃滅できるように狙うのが最適となる。
複数存在するバードはどれも個性的で、それぞれに固有スキルを持っている。スキルには、例えば衝撃波の発生、爆発、分身など、様々。
また個々に軌道なども異なるので、ステージの様子や目標との相性などを鑑み、この特性とスキルを最も効果的に発動できるように飛ばすのが、プレイヤーに最も求められていることなのである。
ステージクリア報酬や宝箱、そしてクエストの達成などで、課金石を入手することができる。
ゲームを進めていけば魔法を使えるようになり、それは課金石で購入することもできる。
魔法も固有スキル以上に多種多様にあり、ブロックを氷に変化させたり、燃やしたり、金のアヒルを雨のように降らせたりと、なかなかにぎやかな攻撃が可能となる。
総合評価
グラフィックのクオリティはきわめて高く、豊かに動きまくるモーションの数々は必見ともいえるほどのもの。色彩も鮮やかなので、とにかく見ているだけでも楽しさを覚える。
細やかなギミックの数々や、どこまでも美しい背景なども、高く評価することができる。それに加えて愉快かつ豪快な演出も多数盛り込まれており、プレイしての爽快感はかなりのものがある。
キャラクターデザインは独特というか、いかにも海外らしい造形で、どうにも「カワイイ」の感覚にズレを感じてしまうわけだが、だからこそ良いという人もきっと多いのだろう。日本国内でも、思ったよりキャラクターグッズなどが売れている。
高クオリティによって美しく仕上がったゲーム世界と、ファンシーなキャラクターたち、そして単純明快かつ適度な難易度のパズルというゲーム性によって、小さなお子様の知育ゲームにもぴったりといえるのがこの作品。
それでいてレベル25からアンロックされる「アリーナモード」などでは、毎日異なるルームに挑戦でき、成績がランキングで表示され、その結果に応じてアイテムなどを獲得できるなど、ヘビーユーザーでも充分に満足できるやり込み度の高さと難易度も用意されている。
老若男女と幅広く、誰でも楽しく遊べる作品だ。
口コミ
前作に引き続き、ユーザー評価が非常に高い!しかも今作『アングリーバード 2 』は前作を上回る評価を得ており、このゲームコンセプト自体が面白いという事を証明してくれている。
ある意味、外来種とも言える人気キャラながら、日本においても小さいお子さんから大人まで幅広い年齢層に受け入れられているのは、キャラに依存せずゲーム単体としても楽しめるよう追求されているからだろう。それを投影しているかのような口コミが非常に多い。
ありきたりなコメントのように見えるが、幅広く受け入れられるためには操作性が一番重要。ここを抑えているからこその人気と言えそうだ。
この他の口コミで多かったのが不具合に関する内容。しかもかなり多発しているようで、このせいで評価を低評価にしているユーザーが多数存在している。しかし、それでも「4.5点」という平均点なのだから驚くばかりだ。