『オルタナマジック-魔女戦記-』はスマートフォン向けトレーディングカードゲーム&パズルRPGといった複合ジャンルとカテゴライズできる多数の要素を有したゲーム。
プレイヤーは1つのパズル盤で、敵と交互にパネルを動かしながら3つ以上の同じ絵柄を揃えて消していく。その消したパネルの効果で攻撃したり魔法を使ったりしてダメージを与えていくのである。
常にゲームの先を読まなければならないチェスや将棋のような戦略性が必要となると同時に、有効的に相手にダメージを与えるためには、パートナーとなる召喚獣を育成していく必要もあって、やり込み度の高いゲームとなっている。
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ストーリー
そこで魔女に対抗する組織「マジックアカデミー」のメンバーであるプレイヤーは、己の扱う強力な魔法と、頼りになる召喚獣たちを使役して、魔女とドラゴンを打倒するべく立ち上がった。
本作はオーソドックスな西洋ファンタジーのシナリオが展開する。
ただ文章にクセがありすぎて……というよりも文脈が明らかにおかしかったりと、無惨なほどの粗雑さにより、物語が分かり難いという問題点がある。
ゲームシステム
ゲームを開始すると、まずはプレイヤーの分身となる魔法少女を選択することになる。
『オルタナマジック-魔女戦記-』では5人のキャラクターから自由に選択できるわけだが、それぞれに良いところ悪いところがしっかりと設定してあって、まずはキャラの利点と弱点、そしてスキル説明をしっかりと読まなくては、自分に好みやプレイスタイルに合った子を選択することができない。
スマートフォン向けゲームアプリにしては、いきなりハードルが高い。
それにしてもまだゲームがどんなものであるのかもよくわかっていない初手で全てを決定付けなければならないというのは、いくらなんでも不親切のように感じられてしまう……。
海外のRPGに慣れている人にとっては日常の光景かもしれないが、それはあくまで事前情報が豊富に揃っていることが前提。
とりあえずは絵柄とフィーリングで選んでしまっても仕方がないと思う。
RPGなので、この選んだ魔法少女は戦闘(パズル)で得た経験値によりレベルが上がっていく。上がる度にスキルポイントが付与されるので、プレイヤーは多種多様なスキルから選択して、好きなように育成しよう。
基本システム
戦闘のパートナーとなる召喚獣たちの数はたいへん多く、ステージ報酬やガチャなどで出現する。この召喚獣たちも育成することができ、進化させることも可能。育てた召喚獣を自分の好みや戦略に合わせて編成し、自軍を強化していく。
シナリオ攻略以外にも他プレイヤーとの対戦や協力プレイ、ギルドを結成したり加入したりすることでギルド戦に参加することもできる。またダンジョンクエストやイベントクエストなど、多彩なステージが更新される。
パズル
戦闘(パズル)は同じ一つの盤面を交互に操作して、攻撃やスキル、そして召喚を発動させ、相手のHPを削り合うというシステムである。
パズルのパネル移動は縦横移動のみで、斜め移動はできない。
盤面をよく見て、60秒以内にパネルをスワイプして移動させなくてならない。
そう、ここが実に肝心なところ!なんと60秒という長い時間が与えられているのだ。ということは、それだけよくよく考えて動かせ、先を読まなければ勝てないよ、ということでもある。
パズルゲームらしく、コンボを組めば再行動できたりボーナスがついたり特殊な変化を起こしたりする。連鎖を組むのが得意な人は、それだけ有利に効率よくゲームを進めることができるのだ。
またパズルのパネルは「マナ」と呼ばれ、その絵柄によって発動する効果が異なる。剣が描かれたものを消せば相手に直接攻撃を加えたり、魔法少女と同じ属性の色をしたものを消せば魔力を補充できたりするのである。
総合評価
『オルタナマジック-魔女戦記-』は、まずは魔法少女たちの可愛いグラフィックが目に入ってしまうゲームではあるが、女の子たち以外の召喚獣などのグラフィックも、かっこよさやかわいさなど、それぞれの個性が強く出るようによくよく考えた上でデザインされていているようで、見応えがあってたいへん面白い。
ゲーム性もやり込み度もたいへん高い。
ただそれはやるべきこと、やらなければならないことが多いということでもあり、ゲームの概要を把握するまでにやや時間を要することになるだろう。まずはよく分からなかったとしても、プレイしていく事が大切だ。
空き時間に休憩としてやるには骨太すぎる、などと感じる人もいるだろう。
特にこれはあくまでも「スマートフォン向けゲームアプリ」であるのだから、せめてもう少しシステムが分かり易ければいいのにと、プレイしながら何度も思ってしまった。
いや、その骨太さを求めていたのだ、ぬるゲーはもう飽きた!という人には大いにオススメできる。
召喚獣育成と、パズルでの読み合いと駆け引きは奥行きがものすごいので、噛み合った人には最高のゲームとなるだろう。