ネクソンより配信されている本作は、アーケードゲームにあるようなレールスクロール型のガンシューティングゲームで、オートで爆走する車の中から、迫りくるモンスターの軍団を撃ちまくるといった内容である。
FPSといえなくもないが、オート移動と車の中に隠れるという回避運動、手前側へと襲いかかってくる敵、そしてリロードの緊張感など、作りはやはりアーケードの体感型と同じ。スマートフォンの小さな画面でありながら、迫力ある演出により、かなりの臨場感と爽快感のあるゲームに仕上がってる。
いつでもどこでも、手に汗握る壮絶なガンシューティングを楽しむことができるぞ。
ストーリー
ストーリーは洋画のアクションもの、アドベンチャーもののような作り。悪の組織が目覚めさせてしまった古代の力を封印するために大冒険を繰り広げるというのが物語の主軸となる。
初めはパニック映画のごとく、ゾンビの大軍から逃げ、都市から逃れるというものだが、次第に舞台は古代遺跡など世界中に広がっていく。巨大なボスとの激戦など、迫力あるシーンが多いので、映画を観ているように楽しむこともできるだろう。
ガンシューティングではあるが、銃のカスタマイズだけでなく、古代の力で主人公たちをパワーアップすることもでき、様々な特殊能力を使用することもできる。アクション要素はなかなか豊富。
ゲームシステム
まず初めは主人公キャラクター2人を使用して、メインクエスト(ストーリモード)を進めていこう。
ゲームを進めていけば、次第に仲間も増え、様々な能力を扱えるようになっていく。
コンテンツ数はまだまだ揃っていない感じだが、既に予告などが出されおり、今度ますます充実していく可能性に満ちている。
またボーナスやサービスなどは既に充実しており、やればやるほどに恩恵を受けることができるだろう。
メインクエスト(ストーリモード)となる「探検」の他にも、曜日ごとに異なるアイテムを獲得できる「発掘団」や、難易度の高いステージに挑戦できる「チャレンジモード」に、他のプレイヤーと対戦できる「宝物追撃戦」など、一通りのゲームモードは揃えられているといった印象。
それぞれのステージ数は多く、やり応えは充分にある。
「探検」では、洋画を見ているようなアドベンチャーパートが挿入される。
武器はガチャだが、キャラクターはバトルでドロップする「DNA」を集めることでアンロックできる。
車はバトルの報酬で獲得したコインを消費してグレードアップしたり、新車を購入できたりする。
バトルは、オートで進む車の上から敵を射撃していくというもの。
操作は仮想パッドを使用しており、左下のキーでは視点移動ができる。右下には射撃、リロード、範囲攻撃、車に隠れる、などのアクションが可能。
両脇に表示されたボタンをタップすれば車の移動もでき、車を左右に振って敵の追撃をかわすことなどができるのである。
右上の武器アイコンをタップすれば、装備してあるサブウェポンと変更も可能。様々な武器を使い分けて状況に対処しよう。
グラフィックや音楽
グラフィックはハイレベル。背景や銃器、キャラクターなど、どれも美麗で、とても基本プレイ無料のスマートフォン向けゲームとは思えないほど。
迫りくるモンスターの絵などは、恐ろしく、気持ち悪く、そしてユニークなものもあり、バリエーションも豊富。巨大仁王像とのバトルなどは、危機的状況にもかかわらずシュールさで思わず笑ってしまった。
ただ絵が美麗でリアルなために、ゾンビやワームなどのモンスターが苦手な人は注意。これが常にアップで迫ってくるので、あまりオススメできない。
あとは、銃を撃った時の手応えが薄いのもちょっと不満。画面の迫力に、こちらのとれる行動が完全に負けてしまっているようにも思える。効果音や演出などで、もう少しパワーがほしかった。
総合評価
たいへんクオリティの高い良作である。ガンシューティングゲーム好きや、アーケードで体感型ゲームを楽しむようなユーザーにはぴったりの作品。忙しなさともいえるこのスピード感に対応できるのであれば、FPS好きにもオススメできるだろう。
さらに育成要素もしっかりと作り込まれていたりもするので、RPG好きにも楽しむことができるかも。主人公、武器、車両など、強化していけるものが多く、その素材を探すためのミッションも数多く用意されているので、ハクスラのような要素もあるといえる。
基本的には簡単操作なので、ライトユーザーでも楽しめるようになっている。だが敵それぞれにきちんとウィークポイントが設定されているなど、きちんとした作り込みもされており、緻密な攻略方法を探ることもでき、ヘビーユーザーでも満足できるものになっているともいえる。
幅広い層のユーザーに試していただきたい作品だ。