スタークルセイドと読むこの作品は、カードを集め、デッキを構築し、他プレイヤーとバトルするといったトレーディングカードゲームである。

多種多様なカード、高レベルな戦術性戦略性、といった実に本格的で硬派なカードバトル作品であると共に、舞台や設定が未来宇宙といったＳＦ、それもスペースオペラが基軸となっているところに、目新しさと興味深さを感じ取ることができるだろう。

本格トレーディングカードバトルが大好きだけど、ありがちな中世ファンタジー空間に飽きてしまった、といった方などにうってつけの作品といえる。

ストーリー

舞台は宇宙。異星人同士の戦争を描いたハードコアな世界観が徹底して描かれている。

プレイヤーは部隊を指揮し、様々な敵と戦って、銀河を破滅の危機から救っていく。まさにスペースオペラといえる壮大な物語が展開する。

ただ主なコンテンツはオンライン対人戦となるので、ゴテゴテなストーリー進行などはなく、サブテキストなどによって個々にそれぞれ物語や世界観を含めていくといった作りになっている。

どうやら海外製らしく、なるほどいかにもといった感じだ。

公式による紹介

戦争が始まった。数え切れないほどのユニークなカードとデッキのコンビネーションでテンポの速い、戦略的バトルに挑め！デッキを構築し、自らの運命を切り開き、銀河系の未来を作れ！

銀河系を破滅から救うのに、君ならどの軍勢と手を組むだろう？

＊遺伝子を生体兵器へと変えてしまうシャンティ
＊厳格で、冷徹な秩序を尊ぶ、サイバネティックで強化されたヒエラルキー
＊熱狂的な信者から神と崇められる、強力な精神パワーを持つアヌナキ
＊陰謀と傭兵軍団を中心に活動する狡猾なコンソーティウム
＊終わりなき侵攻の波で銀河文明を脅かす、残忍で順応度の高いハジール＝ゴグ
＊大量破壊兵器を振り回す、恐れなき百戦錬磨のテラン

戦略は無限：400枚以上のカードを収録。デッキのサイズ、軍勢指揮官の開始攻撃力や能力をカスタマイズして、最強のデッキを構築しよう。

プレイは簡単、極めるのは困難：カジュアルモードで早速プレイするもよし、銀河系を強襲モードで支配するもよし、競争の激しいマルチプレイヤーのランクモードでスキルを磨くもよし。たくさんのミッション、イベント、報酬を収録し、遊び飽きない大ボリュームを楽しもう！

どこでもプレイ可能：プラットフォームに一切とらわれない、リアルタイムなゲームプレイを実現。モバイル機器とPCのどちらからでも、同じカードコレクションでプレイしよう。

SF色豊かな世界観：まだ未開の宇宙域の覇権をめぐって戦いを繰り広げる6つの軍勢のうち1つの指揮官となり、美しい手描きのイラストがふんだんに散りばめられたStar Crusadeの歴史を、ゲームのあちこちに隠された物語やイベントを通して発見しよう。

コミュニティが健在：開発者がプレイしたいカードゲームを考えたものの、やはりコミュニティを中心とした、プレイヤーの選択が醍醐味となる、進化を続けるゲームを開発することに専念。ゲームを面白くするアイデア、ちょっとした考え、フィードバックや提案など、皆さんからのご意見をお待ちしています！

Star Crusadeに参加しよう！

ゲームシステム

カードバトルはターン制で行われる。

毎ターンずつ増えていくコスト制限内で手札を出し、相手を攻撃し、相手指揮官のＨＰをゼロにまで削れば勝ちとなる。

本作には４００枚を超えるカードがあり、それぞれに様々な特性がある。

カードはガチャで入手することができるが，１枚強いカードを持っていれば勝てるなどということはない。

まずは持っているカードの特性だけでなく、全てのカードの特性を理解しなければ、攻めるにも守るにも有効なデッキを構築することもできないだろう。

特性にはコンボのように繋げていくこともできるものもあり、最大４０枚のデッキを上手く作り上げることができた者が勝利することができるといった本格的なゲーム内容となっている。

コンテンツとしては、自由にデッキを作り、ひたすら対戦していくことしかできないが、それだけでも充分に奥行きがあり、ボリューム感がある。

ミッションなども用意されているので、実績を積み重ねて報酬を獲得していけば、さらにデッキを強化するためのカードガチャを回すことも可能となるだろう。

対戦にはＣＰＵ戦となるシングルモードの他、オンラインの対人戦が各種用意されており、自分の実力にあった楽しみ方ができる。

対戦を繰り返して実力をつけたら、ランク戦に挑んでみよう。ランキング上位者になれば特別な報酬を獲得することもできるだろう。

繰り返しになるが、とにかくカードの特質を理解することが必要となる。

たとえ攻撃力も防御力も低いカードであったとしても、特性によってはとんでもないキラーとなることもあるし、次の一手を活かすための布石にすることもできるのだ。

４００以上の全てを一気に理解することは難しい。しかし遊びながら少しずつ覚えていくことだってできるし、そうしている内に自分だけの戦術戦略を閃くこともあるかもしれない。

有効性の高いデッキを構築することができたの時の快感はなかなかのものだ。

グラフィックやBGM

グラフィックは総じてクオリティが高く、重厚感と力強さに溢れていて壮大さと厳格さがあり、硬派なＳＦ好きや海外のカードゲーム好きにはたまらないものがあるだろう。

といったことで当然デザインのテイストはハードコアに振り切ったものになっているため、そういったテイストが苦手な人が遊ぶにはかなり厳しいものはある。

ただカード使用時やカード撃破時のエフェクト、そしてステージ毎に異なるダイナミックかつ鮮やかな演出の数々は一見の価値あり。ビュジュアルだけでも触れてみて損はないだろう。

総合評価

とにかく戦略性戦術性が高く、ゲーム性が高いため、カードゲーム好きには強くオススメできる。

またグラフィックや演出面のクオリティの高さから、ＳＦファンなどにも向いている作品といえるだろう。

ただ前述の通り、硬派すぎるスペースオペラの世界観が合わない人にはオススメすることはできない。

また高すぎるゲーム性だけに、ライトユーザーにも適していない。

人をかなり選んでしまうゲーム。けれどもハマる人はどっぷりハマってしまう、といった作品だ。