本作はPS4の作品「地球防衛軍4.1」の外伝的作品で、スマートフォン向けタップゲームとして新たに作られたものだ。
ひたすらタップして、襲い来る道の侵略生物「フォーリナー」を撃退するといった内容になっており、いわゆるクリッカーゲームと呼べるジャンルに属するともいえるだろう。
敵を倒して蓄積したクレジットを消費して自身を強化したり、仲間を呼んだり、スキルを解放したりと、基本的にはよくあるクリッカーゲームそのまま。残念ながらあまり独自性は感じられない作品だ。
ストーリー
プレイヤーは「フォーリナー」と戦い地球を守る連合地球軍EDF(Earth Defense Force)のエージェントで、緊急出動要請(ミッション)を受け、無限に湧き出してくるかのような敵の大軍勢に、たった1人で立ち向かおうとしていた。
本作においては、敵は攻撃こそしてこないものの、その数は膨大で、1体1体もたいへん頑丈。とてもたった1人ではせん滅することはできないだろう。
特に10Waveごとに出現するボスキャラクターは体力値が高く、防御力も高い。しかも制限時間が設けられており、初期状態ではクリアすることは難しい。
だが雑魚敵から集めたクレジットを消費して自分を鍛えれば、1タップでの攻撃力が増し、なんとか撃滅することもできるだろう。
さらに仲間を呼べば、自動で攻撃も行なってくれる。
仲間のキャラクターは「地球防衛軍4.1」にも登場する、頼れる屈強な戦士たちだ。しかもその仲間もまた強化することができるので、もはや雑魚戦ではタップせずとも勝てるほどの戦力を手にすることもできるだろう。
公式のアプリ紹介
人気タイトル「地球防衛軍4.1」のスピンオフゲームが、ついに登場!
◆迫り来る侵略者をタップで撃退せよ
連合地球軍(Earth Defense Force)EDFの部隊を率い、次々に迫り来る未知の侵略者「フォーリナー」を撃退せよ!攻撃の方法はいたってシンプル。
「つまり、殴れ(タップしろ)ということだ」
画面を叩きまくれ!EDFの誇りにかけて!
◆ゲームの特徴
地球防衛軍4.1の世界をスマートフォンで再現!簡単でシンプルな操作と、分り易くも奥深い成長要素!部隊をどんどん強化して迫り来る敵を倒せ!
青い地球を守るため…
今日もどこかで、人類の生存権をかけた戦いが繰り広げられる!
終わらせない戦いがここにある。
EDFよ、希望なき人類の盾となれ。
ゲームシステム
プレイヤーに求められるのは、ひたすら画面をタップすることだけ。
10Waveの敵を掃討するとボスが出現。ボスには制限時間が設けられているので、倒せそうにない場合は一時退却して、直前の雑魚戦でクレジット稼ぎを行い、レベルを上げるなどしなくてはならない。
クレジット消費で仲間を召喚することができる。
仲間たちは複数いて、一度呼び出せば、あとはずっとオートで攻撃をし続けてくれるので、たいへん助かる。
この仲間の強化を行うこともできる。
タップ数や掃討数など特定の条件を満たすと、課金石を獲得することもできる。
課金石を使えば大幅なパワーアップができたり、チート的能力を得ることができたり、強くてニューゲームというタップゲームによくある「転生」システムを発動させることもできる。
稀に画面右上に輸送機のアイコンが出現することもある。これにタップすると、大量のクレジットなどが投下されるので、逃さずに回収しておこう。
ボスを倒していき、画面上のゲージを満タンにすると、ストーリーが進み、新しいミッションが下されることになる。
グラフィックや音楽
クオリティはPS2のシンプルゲームを思わせる程度のもの。グラフィックなどはレベルが低く、今時のゲームにしては粗く、お世辞にも綺麗とはいえない。
演出や効果も全てが凡庸で、戦闘にあまり爽快感などは感じられない。
そしてクリッカーゲームというきわめてシンプルなゲームであるにもかかわらず、ゲーム画面が見難く、ごちゃごちゃしているところもあまりいただけない。
また敵「フォーリナー」のグラフィックはリアルな虫のCGで、とにかく気持ちが悪い。苦手な人には絶対にオススメできない作品だ。
総合評価
まずは前述の通り、虫嫌いのユーザーは絶対に触れてはいけないゲームである。
また、ただひたすらタップするだけのゲームなので、戦術性や戦略性などを求めるプレイヤーにも少しもオススメすることはできない。
クリッカーゲームやシンプルゲームが好きな人には合う作品かもしれないが、レベルアップや仲間の召喚にかかるコストがあまりに高いなど、ゲームバランスが非常に悪く、かなりの労力を必要とされる。
しかしだからこそ、巨大な敵を屠った時の達成感があり、満足感も味わうことができるだろう。
特に、ひたすら主人公のレベル上げ、1タップの攻撃力をとにかく上げ、ボスを瞬殺できた時の気持ちよさなどは、なかなかのものがある。
地道なプレイが趣味というプレイヤーには最適な作品といえるだろう。