『戦国炎舞 -KIZNA-』は株式会社サムザップより提供されているスマートフォン向け戦国リアルタイムバトルRPGアプリ。
CMで見たことがあるという方もいるかと思いますが、戦国時代を舞台にプレイヤーは名立たる戦国大名や武将たちを配下に従え、合戦(チームバトル)を繰り返しながら天下統一を目指す、といったきわめてシンプルな作品。
だが簡単なゲームというだけでなく、豪華絢爛に描かれたキャラクターたちを集めていくコレクション性と、総勢40名ものプレイヤーたちがぶつかり合うリアルタイムバトルというネットワークを活かしたゲーム性が大きな魅力となっており、2016年の現在で3周年を迎える人気作なのだ。
ストーリー
時は戦国時代、プレイヤーは時代を超えて全国各地の様々な戦場を駆け巡り、歴史に名を残す名将たちを撃破し、名を上げていく。
ゲームシステム
『戦国炎舞 -KIZNA-』はあくまで本題は合戦(リアルタイムバトル)なのであるが、歴史をなぞることのできるクエストステージは数多く用意されていて、また戦場を制覇すればするほど、強力な武将を手に入れるためのガチャを回せる券などを獲得することができたりするので、レベル上げ以外にもクエストを進めていく価値がある。
この作品の本題となる合戦(リアルタイムバトル)に参加するためには、まずはクエストに挑戦して、レベルを上げてデッキコストを増やし、武将やアイテムを入手して自軍を強化していかなくてはならない。
クエストは1回の行動に体力1を必要とするが、クエスト中にも回復したりとサービスがよく、ソーシャルゲームにありがちな「体力回復を待つ時間」や「体力を回復させる課金」をそれほど必要とはしていない。
一定のレベルまではストレスなく上げていけるので、すぐに合戦に参加できるようになるだろう。
クエストは画面をタップしたりスワイプしたりするだけで進んでいく簡単操作で、雑魚を倒していくとボス戦となる武将戦になる。
敵将に現われる赤いロックオンマークのようなものを正確にタップしてダメージを与えよう。
クエストをクリアすると経験値だけでなく、武将やガチャを回せる絆ポイントなどを獲得することができる。
ガチャを回せば強力な武将を手に入れることができる。ここがいかにもスマートフォン向けゲームらしいところではあるが、課金以外にも様々にガチャ券やポイントが用意されているので、キャラクター集めはそこそこ気軽に進めていけるだろう。
武将は強化だけでなく進化させることもできる。進化すればステータス上昇だけでなくビジュアルも変化し、それが四段階も用意されている。
戦国時代ということでただでさえ無数にキャラクターがいるというのに、ほとんどの有名武将に「女体化バージョン」も用意されているので、同じ名前の武将でも男女一人ずつ存在してたりと、果てしないコレクション性がある。
『戦国炎舞 -KIZNA-』の最大の売りは最大20VS20となる40人参加の合戦(リアルタイムバトル)で、多くのプレイヤーたちとの共闘と対戦が可能となる。
合戦は毎日決められた時間に三試合ほど行われおり、連合を組んだ者同士がチャット機能を使って戦術を考えたり、仲間同士で上手く連携できるとコンボボーナスを発生させることができたりと、まさに大規模ギルド戦を体感することができるのである。
総合評価
『戦国炎舞 -KIZNA-』の売りの一つは武将集めというコレクション性なので、キャラクターのグラフィックはさすがに力の入った美麗なものである。
デザインとしては、まず男性キャラクターは完全女性向けと思われる、男臭さやリアル感を排した華やかで清廉なものである。戦国時代が舞台ということで、女性キャラクターの少なさが懸念されるところであるが、そこはご安心あれ、なんと多くの武将が女体化されて登場するので、男女比は半々といったところ。
そうした女体化武将たちは可愛さなどを強調した、いわゆる萌え系のデザインであるが、進化させればどんどん露出度が上がっていったりもするなど、ちょっとしたアダルトな雰囲気もあるが、女性ファンにも男性ファンにも向けられた戦略であるといえよう。
メインが合戦(リアルタイムバトル)という対人戦となるので、ゲームをコミュニケーションツールと考える人や、ギルド戦のようなものが好みといった人にはぴったりのゲームだといえるだろう。
ただソロプレイでも、戦国時代の戦場を巡れるクエストや、美麗な武将カード集めなど、楽しめる要素は多々あるので、マルチプレイが苦手な人はプレイできない、というわけではない。
とにかく簡単操作でテンポよくゲームが進み、ちょっとした時間の隙間に遊ぶこともできるスマートフォン向けゲームらしいお手軽さがあるので、幅広い層にお勧めすることができる作品だ。