ゲームヴィルジャパンより、2106年11月15日から配信開始となったばかりの『デビリアン 【ダークヒーローRPG】』は、人間と悪魔という2つの形態を持つ3人の主人公キャラクターたちを操作し、世界の敵である魔神たちと戦うといった、ハック&スラッシュ系のダークヒーローアクションRPGである。
タップ1つで豪快かつスタイリッシュなアクションの数々や、がらりとアクションが変わる人間・悪魔へのフォームチェンジなどが可能で、こうした簡単操作でド派手なアクションというお手軽爽快感が最大のウリとなっている。
ハクスラ系の、しかもゴア表現がキツイRPGにしては、珍しく女性キャラクターがたいへん可愛らしいというのも特徴的。妙な新鮮味がある。
ゲームレビュー
ストーリー
神と魔の戦いの中、神を貫いた魔槍が破片となって地上に降り注いだことにより、人々と堕落してしまった。
神と魔の戦争も激化して、600日間も続いた戦闘の末、加護を失くした地上は荒廃し、人間の諸王国は滅び、人々は絶滅しつつあった。
その地上の嘆きに応えた創造神は「破片で悪魔の力を手にした者、デビリアンを迎え、デビリアンと共に平和をもたらすのだ」と啓示する。
かくして、魔を討つデビリアンたちの、壮絶な戦いが始まるのであった。
……と、物語はまさにダークファンタジー、ダークヒーローものといった舞台設定。ゴア表現も激しいので、苦手な人は注意してほしい。
ゲーム概要
ゲームを開始すると、チュートリアルとなるオープニングステージをクリアした後、プレイヤーキャラクターを3人の中から選択することになる。
カイル(悪魔形態=デストロイヤー)という大剣使い(悪魔形態=戸愚呂弟の最終形態みたいなの)や、アイラ(悪魔形態=ウィッチブレード)というチャクラム使い(悪魔形態=ブレード使い)など、アメコミのダークヒーロー的なデザインのキャラクターがいるが、ここではこういったゲームではたいへん珍しいロリっ子のエリーン(悪魔形態=レオパード)を選択してみた。
まずはメインシナリオをクリアしていき、プレイヤーレベルを上げていくと、様々なコンテンツが解放されていく。
デイリーダンジョンや地下寺院という地下50階を目指すチャレンジダンジョン、さらに対人戦を楽しめるアリーナや、最大5人参加のレイドボス戦など、そのボリュームはかなりのもの。
メインシナリオである「決戦」は、雑魚敵を掃討しつつステージ最奥にいる巨大ボスを倒せばクリアとなる。
各ステージを攻略し、最後のエリアボスを討伐できると、その力を吸収して能力アップやスキルを身に着けることもできる。
キャラクターだけでなく、装備1つ1つの強化も可能で、やり込み度も半端ない。
ステージの合間にアドベンチャーパートが挿し込まれ、ストーリーが展開することもある。
わりと主人公おいてきぼりにして、神様同士でディスり合うだけのシナリオばかりであるのだが、それもまた神々の戦いに巻き込まれた人間みたいな感があって妙に面白い。
総合評価
グラフィックや音楽など、全体的に高クオリティ。
とりわけアクションのモーションやステージのCG表現などはPS3レベルの美麗なもの。演出も豪快かつ細やかで、タップするだけの簡単そうでありながらアクションに大いに出応えを感じられるのであった。
音楽は洋ゲーテイストのハリウッド音楽的な重厚なもので、たいへん荘厳で美しい。
前述にあるように、こうしたゲームしては美女やロリっ子など、たいへん可愛らしい愛らしいキャラクターデザインも含まれているのはたいへん珍しい。
もちろん、筋骨隆々のお兄さんもいるし、ぶった斬る敵はみなおどろおどろしいモンスターやクリーチャーばかり。ダーク系作品らしいデザインで占められている。
クオリティの高さや、簡単操作でド派手バトル、といった点だけでは、スマートフォン向けゲームで溢れる現在では求心力が薄い。だがそこにダークヒーロー、ダークファンタジーという要素が入ると、ダーク系作品好きや、洋ゲー好きのプレイヤーが食いついてくる。
さらにそんな雰囲気の中に可愛らしさを挿入してみるといった点は、不思議と新鮮味があるというか、ある意味で斬新であるというか、とにかく大きな特徴として輝いている。
これはかなり、興味を引かれる作品だ。
コンテンツ数やシナリオ数なども豊富で、また育成面などのボリュームも凄まじいまでのものがある。ハクスラ系好きのプレイヤーにとっては、ディアブロなどをプレイする時のような中毒症状も出てしまうかもしれない。
配信して間もないためか、まだレベリングや装備などのゲームバランスの悪さや、チュートリアルの欠陥など、多くの問題点も見られるが、これは改善されていく余地もあるだろう。これからの展開にも大いに期待できる作品だ。
口コミと評判
Android版、iOS版ともに好評で、評価ポイントも4.3~4.5と良い感じのスタートを切っている。輸入ゲームにありがちな評価の嵩上げという可能性もあるが、このクオリティであれば納得できる範囲だろう。
同類ゲームがあふれるスマホゲームの中で、他のゲームにはないプラスアルファを投入する事がどれだけ大切か思いらされる口コミが多い。上の評価でも書いたように、ありふれた世界観にダークファンタジーをプラスするなど、随所に工夫がみられる作品。
今後アプデで追加配信されるコンテンツ次第では、思いのほか人気が爆発するかも。