『姫王と最後の騎士団』はGMOゲームスポットより配信されているスマートフォン向け3DアクションRPGである。プレイヤー(主人公)は騎士団を率いる騎士団長となり、王国を脅かす様々な困難や戦いに挑むという作品だ。
システムやグラフィックを見ると本格的3DアクションRPGといった装いであるが、スマートフォンという環境を考慮して、指1本で簡単にプレイできるようにきちんと設計されているので、誰でも気軽にRPGと大乱闘バトルを楽しみながら、膨大なバリエーションのキャラクタークリエイトを楽しむことができる。
ストーリー
平和な時代の平和な国、主人公は一介の冒険者にすぎなかったが、ある日ふとしたことから姫王アントワーヌの運営する騎士団へと誘われ、一団を率いる立場となる。
姫の指令で動く騎士団は、初めこそ気楽なお使い任務ばかりであったが、その途中でモンスター軍の襲撃を受け、そこから激動の展開を迎えることとなる。
プレイヤー(主人公)は、ナビゲーター役でもある腹黒妖精モニタと、たくさんの騎士たち、そして姫王アントワーヌと共に、平和を取り戻すために戦い続けるのだ。
ゲームシステム
『姫王と最後の騎士団』のステージには様々に異なるバトルモードが搭載されていて、ボス撃破を目的とした通常のバトルの他にも、自陣を守る防衛戦や迫りくる敵軍と相対する攻防戦などバリエーション豊かである。
通常バトルでは5体ユニット編成であるが、攻防戦などでは軍VS軍という構図になるので30体もユニットを繰り出せるというようになっている。
バトルはセミオートアクションで、パーティーをスワイプで移動させ、敵に接近させると自動で攻撃してくれる。
プレイヤーはタイミングを計ってユニットの固有スキルを発動させたり、ゲージ消費で召喚獣を出したりして、戦局が有利になるように指揮していくのだ。
攻防戦などは画面いっぱいに敵味方が入り乱れる大乱戦になるので、どのタイミングでどのユニットを戦場に投入するかなどといった戦術や駆け引きが必要になってくる。シンプル操作でありながら、なかなか奥が深い。
ユニットや装備はドロップやガチャで手に入る。装備を変えるとユニットの見た目がちゃんと変化するので、両方を集めていくのが本当に楽しい。
ユニットには合成強化や限界突破など、育成ゲームによくあるシステムも搭載されていて、育てていく楽しみもある。
総合評価
グラフィック・BGM
男はカッコよく逞しく、女は可愛くセクシーに、山のように存在するキャラクターたちはどれもが素晴らしいデザインで、キャラクター集めに熱が入ってしまうことだろう。特に衣装や装備の描き込みが凄まじく、絵1枚からものすごい世界の広がりを感じられる。
そうしたキャラクターたちはバトル画面だとファンシーなSDキャラといったアレンジで3Dグラフィック化されている。さすがにカード絵とのギャップを強く感じるキャラクターもいるが、それでもこれはこれでと割り切れるだけのクオリティはある。
しかもこれらの3Dキャラは、衣装の付け替え組み合わせが自由なので、好みのキャラをカスタマイズしていける楽しみがある。替えられるのは武器、胴部、脚部、頭部とパーツが多く、しかもその装備類の数はあまりに膨大で、公式発表によると50億以上のパターンがあるらしい。
キャラクタークリエイトやコーディネイトだけでずっと遊べてしまう作品だ。
ゲーム性
とにかくキャラクター集めにクリエイトにカスタマイズにと、まさしく「RPG」といえる、世界と設定とを作り込んでいける楽しさがある。よって育成好きだけでなく、RPG好きにもオススメできる作品だ。
アクションゲームとしては、簡単操作のシステムによりお手軽さがあり、誰でも気軽に気楽に楽しめる敷居の低さがある。その一方、骨太なゲーム性を求める人にはフルオート機能を解除するだけで、なかなかの歯応えある操作感と難易度へと変化するのがまた素晴らしい。ライトユーザーにもヘビーユーザーにもオススメできるといえるだろう。
ゲームバランスも実によくできていて、また体力の回復スピードも絶妙な速度なので、ちょっとした隙間の時間に楽しむ方法も、時間をかけてガッツリやり込んでいく楽しみ方も、どちらもがそれぞれに成立するようにと考え込まれている印象を覚える。
基本プレイ無料のゲームで、このクオリティとボリュームは申し分ない。良作といえる一作である。
口コミ・評判
片手で手軽に遊べるとあって、レビュー評価ではそこそこの評価が付いている。しかし手軽さがある反面で、本格RPGを探していたプレイヤーにとっては少々物足りない仕様なのかもしれない。
ただ、『姫王と最後の騎士団』とフィーリングが合うプレイヤーであればかなりハマるだろう。
お手軽アプリって感じだけど、ゲーム内容しっかりしてていいよ!!
飽きない♪毎日何時間も遊んでいるけど飽きずに遊べていいよ♪
やはり「手軽さ」や「飽きない工夫」がこのゲームの特徴と言えそうだ。
毎日何時間もゲームに費やすことは難しいが、寝る前やちょっとした空き時間にRPGアプリを楽しみたいという方にはぴったりのゲームとなるだろう。